高齢者ドライバーが起こした悲惨な事故のニュースを見て、憤るだけでよいのかと、自問自答しています。
体力も反射神経も認知機能も、どんどん衰えていくのは自分も同じ。他人事ではないのです。
そうなったら早々に免許を返納すべきだ、と言って済む問題ではありません。
そんな思いで、「安全運転寿命を延ばすレッスン」(松田秀士著)を読みました。
著者は私よりも6歳年上の、プロレーシングドライバー兼カージャーナリスト兼浄土真宗本願寺派の僧侶です。
書いてあることは、概ね当たり前の内容なのですが、なるほどと思ったフレーズを挙げると、
「速さではなく上手さを競う楽しさ」→正確な運転に徹する
「自分自身の運転を俯瞰して見る」→運転の善悪を素直に見つめ直す
視力や体力の鍛錬法や、予知運転や最新技術についても詳しく書かれていますが、私が惹かれたのは、
「どうせなら人生最後の愛車ともっと『仲良く』付き合ってみよう」という提案です。
50歳の時に私は、それまでのセダンからクーペに乗り換えました。
60歳になるまで乗ろうという思いで、ナンバーを「50-60」にしました。
ですが諸事情あって55歳の時にまた、セダンに戻りました。いま乗ってる愛車です。不満はありません。
不満はないのですが、その落ち着いた車のままで良いのだろうかと、最近思い始めたのです。
運転能力(体力も反射神経も認知機能も)のあるうちに、「乗りたい車」「最愛の車」に乗りたいと。
というわけで、またクーペ熱が再燃してきたのです。しかもどうせなら電気自動車(EV)ですよね。