昨日は羽田空港の「オーバーブッキング」の話を書きましたが、これは航空便だけの問題ではありません。
実はインフルエンザワクチンの予約状況がまさに、オーバーブッキングになるかどうかの瀬戸際なのです。
ワクチンをムダにしないために、先に予約を取ってからワクチンを発注しろと、厚労省が無理難題を言います。
しかしこれでは、予約を取った分のワクチンを入手できなかったらどうするの、ってことになります。
なので前にも書いたように、薬品卸とはある程度の口約束をして、ワクチン入荷量のメドを立てておきます。
そしてその見込み数の範囲で、ネット予約の枠などを設定して、予約を受け付けていくわけです。
ところが今シーズンは、入荷見込が当初予定よりも減ってしまいました。
今年のワクチン供給量自体が昨年よりも減っただけでなく、供給ペースが予定よりも遅いのです。
その後ろ倒しになった供給予測から、11月下旬はオーバーブッキングになりそうなことが判明しました。
とその時、「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3684.html" target="_blank" title="ローデッドシリンジ">ローデッドシリンジ</a>」の話を耳にしたのです。なかでもテルモの「FNシリンジ 27G」は最強。
これは新型コロナワクチン用として、針を16mmにして筋注用に改良したものが話題になったシリンジです。
針の短い従来品でも、皮下注には使えます。いまやインフルワクチン不足を解決する救世主です。
ていうか、以前からこのシリンジを使ってきた医療機関もあるでしょう。私は不覚にも今月使い始めました。
ワクチン接種量と使用バイアル数から計算してみると、10月は1バイアル平均2.14人の接種ペースでした。
ところが11月に入ってFNシリンジに変えてからは、1バイアルで平均2.45人も接種できているのです。
この節約効果は素晴らしい。おかげで、ヒヤヒヤしていたオーバーブッキング(予測)もすっかり解決です。
シリンジ代はちょっと高いですが、ワクチン代が節約できるのでお釣りが来ます。