「メタバース」を考え過ぎてみる

メタボのおっさんたちのチーム名じゃありませんよ、「メタバース」。

Facebookが社名を「Meta」に変えたことで、急にメディアを賑わし始めましたね、この言葉。

メタバースとは、自分のアバターを操作して他者と交流する、インターネット上の仮想世界のこと。

ちょっとRPGっぽいイメージが私にはあって、大企業がどんどん参入している意味がまだわかりません。

「Metaverse」は、「meta」(超越)と「universe」(宇宙)を合わせた造語だと。じゃあ「meta」って何。

「メタ」と聞けば、「オルト(オルソ)・メタ・パラ」を連想しますよね、化学のお勉強をした方なら。

ベンゼン環の2つの置換基の位置関係(離れ具合)による呼び名です。と書きながらひどく懐かしい。

例えるなら、お隣さんが「オルト」で、お向かいさんが「パラ」、はす向かいが「メタ」ですね。

オルトは「正規」、パラは「反対」を表し、メタは「間・変化」を表すと、辞書には書いてあります。

メタは言うなれば「あさっての方向」に当たり、「超越」という意味につながったことも納得できます。

なのでメタバースは、別次元のようなパラレルワールドのような、しかし現実とリンクした空間なのでしょう。

今すぐに私の仕事に役立つものではなさそうですが、興味はあります。と同時に、危惧することもあります。

メタバースの居心地が良すぎて、現実の人間はただ、生命を維持するだけの存在になったりしませんかね。

もはや現実生命の意義すら不要視するような未来にはなりませんかね。メタバースだけでいいじゃん、なんて。

そして最後には、メタバースのシステム自体が利用者をコントロールする『マトリックス』みたいになる。