胃腸検査の前日に絶食すると前処置が楽です

人間ドックに行ってきました。

ちょうど半年前に<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3528.html" target="_blank" title="PET/CT検査">PET/CT検査</a>をしたので、今回はその「裏」ドックです。

全大腸CT検査を行うため、前日に食べるための低残渣食が3食分届いていましたが、昨日は絶食しました。

「いい肉の日」だというのに、皮肉にも絶食です。朝からコンソメスープや牛乳などを飲んだだけです。

さらに一昨日の食事も、夕方低残渣食を食べただけです。

つまり過去2日間、ほとんどまともに食べずに、今日の検査に臨んだわけです。

おかげで、大腸検査の前処置完了は私が一番乗りでした。ていうかそもそも今日は、最初から残渣なしでした。

さて今回も、済生会病院に7時45分までに着くためには自宅を何時に出れば良いのか、それで悩みました。

前回までの試行錯誤の記録も記憶もないので、今日もまた、念のため早めに出発しなければなりませんでした。

学習してませんね。

案の定、6時半に自宅を出たら、済生会には7時10分に着いてしまいました。早すぎです。

そんなわけなので今回こそは、この情報を当ブログに記載しておきます。次回のために自戒を込めて。

諸検査の結果、重大な病変は何も見つかりませんでしたが、前回よりもまた少し、背が低くなっていました。

身長が毎回確実に縮んでいます。脊柱のあちこちが圧縮され、ついでに頭頂部も薄くなっているのでしょう。

大人も子どもも、胃腸炎がやたら多い

ひところは手足口病が多かったのですが、最近は胃腸炎が増えています。

下痢は軽く嘔吐が主体で、それも1日ぐらいで改善する例が多く、風邪症状を伴っている方も目立ちます。

保育園などで流行していて、それが家庭に持ち込まれて大人にまで広まるケースが多い印象です。

熊本市の「感染症発生動向速報・疾患別グラフ」を久々に見てみると、今年はかなり特徴的で驚きました。

まずインフルエンザは、今年1月からずっと、報告数がゼロです。あり得ないほどゼロの連続です。

地球上のインフルウイルスが増殖する機会を逸して、なんなら絶滅しつつあるんじゃなかろうかと思えるほど。

驚いたことに、乳幼児の感染性胃腸炎のボス格とも言えるロタウイルス感染も、ほとんど発生していません。

いま流行している胃腸炎は、たぶん風邪のウイルスによる胃腸炎症状ということなのでしょう。

さらに、リンゴ病、おたふくかぜ、クラミジア肺炎、マイコプラズマ肺炎なども、今年は激減しています。

このような変化も全部、新型コロナウイルス感染対策の「副産物」なのでしょうか。

一方で、突発性発疹やプール熱はほぼ例年通りで、手足口病やRSウイルス感染は例年以上に大流行しました。

マスクや手洗いが徹底しにくい乳幼児がメインの感染症だからでしょうか。

ならば、新型コロナが乳幼児の間に広まりやすいように変異すると、これはもう一大事ということになります。

ワクチンはもちろんですが、インフルに使うタミフルのような、子どもでも使える特効薬が早く欲しいですね。

「尾身苦労」なんて言ってる場合じゃないかも

南アフリカで確認され、欧州に広がりつつある新型コロナ変異ウイルス「オミクロン株」が不気味ですね。

感染力が強く、ブレイクスルー感染が多いというのも気になります。

今後、デルタ株はどんどんオミクロン株に置き換えられていくのでしょう。喜ぶのはデルタ航空だけです。

「ゲームチェンジャー」だと期待してきたワクチンが、もしかすると役に立たなくなるかもしれません。

今度はオミクロン株の方が、新たな(悪い方向への)ゲームチェンジャーになるんでしょうか。

日本の奇跡が、絶妙なタイミングで一気に接種が進んだワクチンのおかげだとしたら、その威光も消えます。

ギリシャ文字のアルファベット順に命名していた変異株名を、WHOは2つ飛ばして「オミクロン」としました。

以前私が「予言」していた「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3562.html" target="_blank" title="クサイ">クサイ</a>」が、なぜ飛ばされたのか。何か臭いますね。ネットもその話で持ちきり。

WHOは、「クサイ」の英語表記「xi」が人名に使われるので、ガイドラインに基づいて避けたとしています。

でもはっきり言えば、習○平の「習 (xi) 」と同じ表記なので、WHOが中国に配慮したということですよね。

ちなみに「クサイ」の日本語表記は「臭」です。ふざけて「臭○平」なんて書いたら、絶対怒られます。

(おことわり)本日のブログが中国共産党のネット検閲組織に見つかったら困るので、一部伏せ字にしました。

複数のワクチンを同時に取り扱え、しかし取り違えるな

新型コロナワクチンに限らず、似たような物を同時に使うとき、そこには必ず取り違えのリスクが発生します。

これまでファイザーとモデルナを同じ医療機関が同時には取り扱わないとしてきた原則は、そのためです。

なのに「追加接種 (=3回目の接種) 」では両方接種しろという国のご都合主義については、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3705.html" target="_blank" title="先日も書いた">先日も書いた</a>通り。

そこへ加えて、小児用(5〜11歳)ファイザー社ワクチンの接種も、来年2月から始まります。

同じファイザーなのに、バイアル原液の中身も、希釈法も、接種量も、12歳以上用とはまったく異なります。

またモデルナの場合、追加接種では接種量が1,2回目とは異なります(ファイザーは同量)。

ともかく来年は、種類や希釈法や接種量が異なる複数のワクチンの接種を、並行して行うことになるわけです。

過誤を防ぐためには、「それが起こり得ないシステムにする」というのが最も有効・確実な手段です。

次善の策としては、「取り違えが起きにくい運用を工夫する」ということになります。

いちばんダメなのが、「よく注意しましょう」という精神論です。

残念ながら今後の新型コロナワクチンは、「混同しないように注意して運用する」という体制で行われます。

具体的な工夫として厚労省が示しているのは、

・ワクチン毎に接種日時や接種を行う場所を明確に分けること

・同一の冷蔵庫内において保管する場合には、容器・管理を明確に分けること

・複数人での確認を徹底するとともに、接種関連器具・物品を区別し、責任者・担当者を置くこと

当院で最大限に運用を工夫するとすれば、曜日や午前・午後等で接種ワクチンを変えることでしょうか。

薬品用保冷庫なんて、ひとつしかありませんよ。ワクチン管理はなかなか厳しくなるでしょうね。

さらに、1バイアルで接種する人数は、ファイザー12歳以上用6人、同11歳以下用10人、モデルナ15人です。

接種対象者を、それぞれ6、10、15人の倍数になるように予約数を管理するなんて、できるんだろうか。

年賀欠礼状を準備する

毎年この時期に受け取る「喪中はがき」ですが、今年は自分が準備することになり、本日投函しました。

すでに今日までに、何通かの欠礼状が届いています。

その文面で多いのは、「喪中につき年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」ですね。

私はその「ご遠慮」に違和感があって、「喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます」としました。

年賀状の宛名書きソフト「宛名職人」を立ち上げ、過去3年間に賀状のやりとりのあった方々を抽出しました。

当院の職員や親戚など、もはや欠礼状を出す必要のない人たちを除外して、送付対象者を絞り込みました。

さらに、すでに私が欠礼状を受け取った方々へも、こちらからも出す必要性がないので、除外しました。

あっという間に印刷が終わると、何も「添え書き」をせず、そのまま束ねて北郵便局に行って投函しました。

年賀状には何かひと言書き添えるのがマナーだと思っていますが、欠礼状では失礼させていただきました。

例年の年賀状の準備と比べると、ほとんど労力やストレスがなく所要時間もわずかで、ホントに楽でした。

ていうか、毎年の私のストレスは、この「添え書き」書きだったんですね。たいした内容でもないのに。

手書きで書き添えるからこそ意味があるのだとは思いながらも、本来は内容の方が大事かもしれません。

来年は思い切って、近況報告をあらかじめ印刷しておき、添え書きをしないスタイルにしようかな。

「ファイザーとモデルナの両方を接種しろ」というお達しあり

新型コロナワクチンの「追加接種(=3回目の接種)」についての厚労省の方針は、こうです。

・1回目・2回目に用いたワクチンの種類にかかわらず、ファイザーまたはモデルナを用いることが適当

・来年2月以降の接種に使用するワクチンについては、ファイザーとモデルナを用いて配分していく

これを受けて熊本市から今日、「追加接種にどのワクチンを使用しますか」という意向調査が来ました。

(1)ファイザーとモデルナのどちらも接種する

(2)これまで通りファイザーのみ接種する

(3)モデルナのみ接種する

そりゃ当然、これまで使ってきたファイザーだけを接種したいですよ。面倒と間違いを防ぐためにも。

ところが熊本市(感染症対策課)は、次のようにたたみかけてきます。

・可能な限りファイザーとモデルナの両方を接種していただきたい

・2月以降の追加接種に必要なワクチンは、国から示されているファイザー社ワクチンの量では賄えない

・ファイザー社ワクチンのみを希望する医療機関様には、希望量を配分できない可能性が高いと想定される

これはつまり、「選択肢(2)を選んだらワクチンの供給がどうなるか知らんよ」という脅しにもとれます。

それなら、「ファイザーを十分量確保できないので3回目はモデルナでよろしく」と言えばいいのにね。

そんなわけで2月以降、2種類の新型コロナワクチンを扱うことになれば、かなり神経を使いそうです。

でも、モデルナは15の倍数の人数を1日で接種しなければならず、当院では厳しいと思うんですけどね。

発「熱」外来だというのに、ひどく寒いです

急に寒くなりました。まだ11月なのに。この先が思いやられます。

血圧が上がってきた患者さんが多く、降圧剤の種類や用量を増やすなどの「冬モード」に突入しています。

新型コロナ感染者は激減していますが、発熱外来は続けているので、駐車場での診療も行っています。

その駐車場がとっても寒くて、問診や簡単な診察や検査をしているうちに、体が凍っていくのがわかります。

去年も同じような事をしていましたが、当時はユニクロの「ヒートテック」を上下、着用していました。

その上に白衣を着て、その上に予防衣を着て、マスク2重でフェイスシールドも装着していました。

ところがいま、急に寒くなってきたものだからヒートテックが間に合わず、とても寒い思いをしているのです。

いちおう「ミートテック」は着込んでますが、これって皮膚より下にあるので、肌寒さには無効なんですね。

今後第6波が来るとすれば、1月か2月。極寒の発熱外来がまた来るのでしょうか。

そんな中で新型コロナワクチンの3回目の接種が行われ、11歳以下の小児への接種も始まるかもしれません。

その上でさらに、インフルエンザが流行したらどうなるんだろうと、つい修羅場を想定してしまいます。

となると、今のうちにできることは、とりあえずインフルエンザワクチンの接種でしょう。

不足気味のワクチンも、今日新たに少し入荷できたので、それに合わせてネット予約枠を拡大しました。

来月もワクチン不足が続く気配です。まだ考え中だった方、いまが予約のチャンスですよ。

悪いクチコミを無視するのはもったいない

「悪意あるクチクミ消します」のようなメールやFAXが、聞いたこともないような業者から最近よく届きます。

たしかに消したくなるような投稿を目にしたことはありますが、業者に消してもらおうとは思いません。

無視も放置もできないクチコミなら、自分で対処するのがスジでしょうから。

悪いクチコミを気にしてもしょうがないから最初から読まないようにしてる、という方もいるでしょう。

しかし私は、「火のない所に煙は立たぬ」的な意味で、興味を持ってその投稿を読みます。

誤解・曲解による自己中心的な意見もありますが、痛いトコ突かれたと思うことも、たまにあります。

いちど、かなりひどいクチコミに対して、このまま放置したのではマズいと思い、返信を書きました。

ご不快な思いをさせてしまったことを真摯に詫び、誤解を招いた経緯や私の考え方など具体的に説明しました。

今後同じことを繰り返さぬように職員と話し合い、さっそく様々な点を改善していることも述べました。

しばらくして気が付くと、件のクチコミは消えていました。投稿者が削除されたのでしょうか。

私の対応が正攻法であったと確信しました。誠実が第一。それに、クリニックの運営のためにもなりました。

また別の、私には一切の落ち度の無い、お門違いなクチコミも頂戴したことがあります。

単に言いがかりなので、反応せず静観していたら、やがて消えました。これはこれで、良かったと思います。

いずれにしても、妙な「クチコミ削除業者」の出る幕は無いわけです。

最愛の車に乗り換える時が来たかも

高齢者ドライバーが起こした悲惨な事故のニュースを見て、憤るだけでよいのかと、自問自答しています。

体力も反射神経も認知機能も、どんどん衰えていくのは自分も同じ。他人事ではないのです。

そうなったら早々に免許を返納すべきだ、と言って済む問題ではありません。

そんな思いで、「安全運転寿命を延ばすレッスン」(松田秀士著)を読みました。

著者は私よりも6歳年上の、プロレーシングドライバー兼カージャーナリスト兼浄土真宗本願寺派の僧侶です。

書いてあることは、概ね当たり前の内容なのですが、なるほどと思ったフレーズを挙げると、

「速さではなく上手さを競う楽しさ」→正確な運転に徹する

「自分自身の運転を俯瞰して見る」→運転の善悪を素直に見つめ直す

視力や体力の鍛錬法や、予知運転や最新技術についても詳しく書かれていますが、私が惹かれたのは、

「どうせなら人生最後の愛車ともっと『仲良く』付き合ってみよう」という提案です。

50歳の時に私は、それまでのセダンからクーペに乗り換えました。

60歳になるまで乗ろうという思いで、ナンバーを「50-60」にしました。

ですが諸事情あって55歳の時にまた、セダンに戻りました。いま乗ってる愛車です。不満はありません。

不満はないのですが、その落ち着いた車のままで良いのだろうかと、最近思い始めたのです。

運転能力(体力も反射神経も認知機能も)のあるうちに、「乗りたい車」「最愛の車」に乗りたいと。

というわけで、またクーペ熱が再燃してきたのです。しかもどうせなら電気自動車(EV)ですよね。

予防接種のオーバーブッキングは、無事解決

昨日は羽田空港の「オーバーブッキング」の話を書きましたが、これは航空便だけの問題ではありません。

実はインフルエンザワクチンの予約状況がまさに、オーバーブッキングになるかどうかの瀬戸際なのです。

ワクチンをムダにしないために、先に予約を取ってからワクチンを発注しろと、厚労省が無理難題を言います。

しかしこれでは、予約を取った分のワクチンを入手できなかったらどうするの、ってことになります。

なので前にも書いたように、薬品卸とはある程度の口約束をして、ワクチン入荷量のメドを立てておきます。

そしてその見込み数の範囲で、ネット予約の枠などを設定して、予約を受け付けていくわけです。

ところが今シーズンは、入荷見込が当初予定よりも減ってしまいました。

今年のワクチン供給量自体が昨年よりも減っただけでなく、供給ペースが予定よりも遅いのです。

その後ろ倒しになった供給予測から、11月下旬はオーバーブッキングになりそうなことが判明しました。

とその時、「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3684.html" target="_blank" title="ローデッドシリンジ">ローデッドシリンジ</a>」の話を耳にしたのです。なかでもテルモの「FNシリンジ 27G」は最強。

これは新型コロナワクチン用として、針を16mmにして筋注用に改良したものが話題になったシリンジです。

針の短い従来品でも、皮下注には使えます。いまやインフルワクチン不足を解決する救世主です。

ていうか、以前からこのシリンジを使ってきた医療機関もあるでしょう。私は不覚にも今月使い始めました。

ワクチン接種量と使用バイアル数から計算してみると、10月は1バイアル平均2.14人の接種ペースでした。

ところが11月に入ってFNシリンジに変えてからは、1バイアルで平均2.45人も接種できているのです。

この節約効果は素晴らしい。おかげで、ヒヤヒヤしていたオーバーブッキング(予測)もすっかり解決です。

シリンジ代はちょっと高いですが、ワクチン代が節約できるのでお釣りが来ます。