反田恭平さんがショパン・コンクールで2位

「ショパン国際ピアノコンクール」で、反田恭平さんが2位、小林愛実さんが4位に入賞しました。

反田さんの演奏は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2698.html" target="_blank" title="2年半ほど前">2年半ほど前</a>に「日本センチュリー交響楽団」の熊本公演で聴きました。

佐渡裕のダイナミックな指揮にも負けないほどの(さすがにちょっと負けるけど)、迫力のある演奏でした。

メディアが口を揃えて言うように、ショパン・コンクールはもはや「若手の登竜門」ではなくなっています。

すでに世界的に活躍してる若手のトップランナーを、いわば「追認」する権威のようなものでしょうか。

この時期なので、NHKなどの番組でショパン・コンクールの関連の特番をやってますね。

録画しておいたものを見てみると、なかでも私がいちばん気に入ったのは、キーシンの演奏でした。

エフゲニー・キーシン。ちょうど今月来日して来週から約3週間にわたり、日本の各地で演奏するようです。

残念ながら九州には来ません。この時期に臨時休診も難しいので、せめて福岡に火曜か金曜に来て欲しかった。

キーシンが14歳の時の1985年、ショパン・コンクールの優勝者はスタニスラフ・ブーニンでした。

年齢が若すぎてキーシンは出場できませんでしたが、優勝したブーニンを凌ぐ神童だったという話があります。

その5年後、すでに世界中で活躍していたキーシンは、もはやショパン・コンクールには参加しませんでした。

一方で反田さんは、あくまでショパン・コンクールには出場して、ひとつ達成することを目指したようです。

「ソリストを育成する学校をつくりたい」という彼は、後進に与える目標を明確にしたかったのでしょうね。

阿蘇ドライブすれば何かが起きる

阿蘇中岳が本日噴火しました。2016年以来の規模で、火砕流が発生しましたが、人的被害はなさそうです。

阿蘇山には今月初め、ぐるっと一周ドライブしてきたばかりでした。

そういえば、以前にも阿蘇を巡るドライブをしたら、その2,3週間後に熊本地震が起きました。

地震で崩落した阿蘇大橋の所は震災遺構となっていて、「数鹿流崩 (すがるくずれ)之碑」と展望所があります。

展望所からは、少し下流に架けられた美しい新阿蘇大橋の全貌を見ることができます。

しかし実際に車で走ってみると、それがあまりにも一直線なのであっという間に渡り終えてしまいました。

せっかくなので南阿蘇を終点高森まで抜け、そこから北上して阿蘇をぐるっと回りました。

内牧でちょっと買い物をしてから、以前走ったことのある「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3293.html" target="_blank" title="北側復旧ルート">北側復旧ルート</a>」を経由して熊本まで戻りました。

このたびの噴火で、阿蘇山の噴火警戒レベルは「3」に引き上げられました。

気象庁の記者会見ではしかし、担当課長の透明マスクが私は気になってしまい、大事な話が入って来ません。

先日の、関東地方の地震の際にも、記者会見に臨んだ担当課長は、同様の透明マスクを装着していました。

これは聴覚障害者に配慮したものだそうで、それは理解できますが、それにしてもギョッとしませんか。

私には、そのマスクの外枠が巨大な口のように見えてしまうのです。慣れの問題ですかね。

ユニ・チャーム製の「顔がみえマスク」らしいですが、あと一歩、工夫の余地がありマスク。

Appleの新チップが登場なのだ

Appleが今朝(日本時間午前2時)の新製品イベントで、最新の半導体とその搭載Macなどを発表しました。

他社製ではない、Appleが独自開発した<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3423.html" target="_blank" title="「M1」チップ">「M1」チップ</a>を発表したのは、約1年前のこと。

M1を搭載したMacBook Pro(MBP)は13インチモデルしかなくて躊躇しましたが、結局購入しました。

やがてM1の後継チップと、それを搭載した15インチ以上のMBPが発売されるだろうとは思っていましたが。

そして今日、新チップ「M1 Pro」「M1 Max」搭載の14インチと16インチのMBPが発表されたのでした。

手元の、まだあまり使いこなしていないM1搭載13インチMBPが急に、古びて見えてきました(泣)。

新チップって、速いんでしょう? 私のブログなど、スイスイっと仕上がりそうです。

てなわけがなく、私が日頃やってる作業の律速段階はソコじゃないですから。

私の最初のMac(Macintosh SE/30)のCPUは、モトローラ製の、いわゆる「68系」というやつでした。

その限界が見え始めた90年代半ばに、「PowerPC」というIBMらと共同開発したCPUに切り替わりました。

当時のAppleは、これは凄いCPUなんだと「Power Macシリーズ」を盛んに宣伝し、68系を切り捨てました。

それから約10年後、そのIBMとは袂を分かち、こんどはインテル製CPUに乗換え、現在に至ります。

となれば次は、自社製CPUの開発と採用に向かうのは当然でしょう。それがM1チップなわけです。

実際に製造しているのは、例の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3664.html" target="_blank" title="TSMC">TSMC</a>です。最先端の「5ナノメートルプロセス」技術を使っています。

半導体回路の線幅が細くなればなるほど、チップは小さく省電力で、処理速度は速くなります。

このレベルの半導体を製造できるのは、TSMCとサムスン電子だけです。残念ながら日本企業にはできません。

サムスンがさらに「3ナノ」を計画中なのだと言えば、TSMCは「2ナノ」なのだと競争する状況なのです。

かつては「電子立国」日本のお家芸だった半導体技術なのに、いったいどうしたなのだ。

「投票・ワクチン・検査パッケージ」ってどうよ

「NHKをぶっ壊〜す」と叫ぶ政治家の映像を公平に放送しなければならないNHKの心情、お察しします。

いつのまにか政党名が「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」になってる政党の党首、立花氏です。

メディアはたいてい、自分に都合の良いような編集や報じ方をするものですが、選挙関係は別なんですね。

候補者や党首の発言に恣意的な編集ができず、ほとんど放送事故レベルの面白さがあります。

さて、投票率がどうなるか。過去2回の総選挙の投票率は53%前後でした。

最近の世論調査では、「投票に行く」と答えた人は若者では20%程度だったとのこと。

この若い世代からの得票を掘り起こせた政党は、かなり有利だということですね。

投票率を上げるためなら、たとえば「投票・ワクチン・検査パッケージ」なんてどうでうすか。

まだワクチンを接種していない方は、投票所で必ず接種でき、ついでにPCR検査までできちゃう。

3週間後に同じ場所で2回目の接種もでき、ついでにまた、PCR検査ができちゃう。

ただ反ワクチンの人からすれば、「投票所に行ったらワクチン打たれてしまうよ」ということになりますね。

その結果、反ワクチンの人からの票を減らす効果があるかもしれませんが、それはさすがに問題でしょう。

総選挙を利用して、若者のワクチン接種率を上げようという作戦、うまく工夫してなんとかなりませんかね。

薬は過不足なく管理するのが本来

生活習慣病などで定期的に受診される方には、薬が切れる前に来る人もいれば、切れてから来る人もいます。

1週間以上薬の余裕があるうちに来る人もいれば、2,3週間いや1カ月以上切れっぱなしの方もいらっしゃる。

なぜか一部の薬だけたくさん余っているので、その薬だけ処方日数を減らして欲しいという方がいます。

朝食後の内服薬はきちんと飲めるけど、夕食後の薬はよく忘れる、という場合などがそれです。

あるいは、1日3回飲む薬の昼の分の飲み忘れが多くてやたら余っている、というケースもしばしばあります。

こういうとき「残薬調整」をします。残薬数を考慮した日数分を処方し、手持ち薬の帳尻を合わせるわけです。

几帳面な方は、手元に薬が何錠残っているかを薬剤別にリストアップして来院されるので、助かります。

すべての薬が1日分余っているので、今日は27日分の処方でいいです、という厳格な薬剤管理の方もいます。

私はたぶん、そのような方々とは正反対の性格です。けっしてルーズなんじゃありません。心配性なのです。

常用薬がないので想像するしかありませんが、私は手元に多めの「残薬」を抱えておきたいはずです。

自宅と職場に薬を「分散配備」している方が時々いますが、まさに私もそんなことをやりそうです。

なんなら、カバンにも2,3日分の薬を仕込んでおくかもしれません。そうそう、車にも。

そんなムダな工夫したところで、結果的に薬を紛失するのがオチなんでしょうけどね。

モデルナよりもファイザーを勧めることの波及効果

新型コロナワクチン接種後の心膜炎や心筋炎は若い男性に多く、モデルナで起きやすいことがわかっています。

もともと心筋炎や心膜炎は、ワクチン接種後に限らず、普通の風邪を引いてもが起きることがあります。

ワクチン接種後の方が、風邪(ウイルス感染等)による心筋炎・心膜炎よりも、一般的には低頻度で軽症です。

新型コロナワクチンの場合も、まさにそれです。

米国の若者では、新型コロナウイルス感染者の2.3%に心筋炎を認めたという報告があります。

一方で、同じ米国での新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎の頻度は、0.0005%だったとのこと。

この様に、ウイルス感染とワクチン接種とでは、心筋炎・心膜炎の発症頻度には、天と地ほどの差があります。

したがって、ワクチンの副反応を恐れて接種を控えるのは、本末転倒だということです。

日本人の若年男性でも接種後の心筋炎・心膜炎は、モデルナで0.003%、ファイザーで0.0005%程度でした。

たしかにモデルナとファイザーで差がありますが、いずれにしても低い頻度です。

しかし厚労省は、1回目のモデルナを接種した人でも、2回目にファイザーを接種できることにしました。

これはまるで、「モデルナは接種してもいいけど、あまりオススメしませんよ」と言ってるようなものです。

厚労省が公的にそのような決定をしたので、今後はモデルナを忌避する動きが広がるかもしれません。

しかし、モデルナを勧めない理由を突き詰めれば、ファイザーだって勧められないことになります。

結局、国民を惑わせ、若者の接種率を低迷させるだけじゃなかろうかと、そう思えてなりません。

ワクチン接種後の心筋炎・心膜炎は、頻度が低く軽症であることを、もっとしっかり知らせることが先決です。

菊陽町にTSMCの新工場

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3039.html" target="_blank" title="熊本空港">熊本空港</a>で今日、訓練中の飛行機にブレーキの不具合が起き、滑走路が5時間半にわたり閉鎖されました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2478.html" target="_blank" title="滑走路上の障害物">滑走路上の障害物</a>が運航に影響することは時々ありますが、今回もまったく迷惑な話です。

記事等ではいつも、「熊本空港(熊本県益城町)」と記載されますが、益城町には少々違和感があります。

なぜなら、熊本空港は厳密に言えば、益城町・菊陽町・西原村、それに大津町にもまたがっているからです。

ターミナルビルこそ益城町部分に立っていますが、滑走路はすべて菊陽町内に位置しています。

なのでこのたび訓練機が立ち往生したのは、菊陽町で起きた出来事と言ってよいでしょう。

私は菊陽町民なので、そこら辺のところはキチッとしていただきたいのです。

いま菊陽町と言えば、半導体受託生産で世界最大手の台湾「TSMC」が工場を建設しようとしている場所です。

CMOSイメージセンサでは世界トップシェアの、ソニーグループ会社に隣接する立地のようです。

Google Mapで見るとしかし、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1043.html" target="_blank" title="ソニーの工場">ソニーの工場</a>は大津町や合志市との境界付近にあります。これはまずいですね。

しかし調べてみると、TSMCの工場が建つのは、菊陽町が造成中の「第二原水工業団地(仮称)」とのこと。

それは良かった。ソニーの南側の農地だった部分ですね。確実に菊陽町です。来年着工、稼働は2024年。

インフルワクチン、接種するならいまのうち

衆院解散について、前回は軽く流しましたが、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1144.html" target="_blank" title="前々回">前々回</a>と<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-409.html" target="_blank" title="その前">その前</a>は、当ブログで詳細にレポートしたものです。

今回はしかし、以前ほどの強い関心がないですね。野党の選挙協力もうさん臭いし。

なにしろ岸田内閣が誕生したばかりなので、総選挙後の組閣や政策に代わり映えがするとも思えません。

そうそう。ようやく最近、首相の名前「岸田」がスッと出るようになりました。

新型コロナの感染者は明らかに減ってきました。インフルエンザワクチンを接種するなら今のうちです。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3250.html" target="_blank" title="昨年のような優先順位">昨年のような優先順位</a>がないので、高齢者から乳児まで、全年齢層の希望者が毎日何人も来院されます。

しかし多くの方が接種しに来ると、多少なりとも院内が混み合います。

混雑を避けるための工夫や、十分な換気もしていますが、これがコロナの流行極期だったら大変でした。

だから「第6波」が来るまでの間の今(10月〜11月一杯まで?)が、接種のチャンスなのです。

12月に入ると、新型コロナワクチンの「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3637.html" target="_blank" title="追加接種(=3回目の接種)">追加接種(=3回目の接種)</a>」も始まります。

2回目の接種の8カ月後以降に追加接種をする規定なので、12月〜1月の対象はほぼ医療従事者だけです。

ワクチンの分配計画のために、保健所がいま、各医療機関の追加接種対象人数の調査を行っています。

問題は、高齢者への追加接種が始まる2月中旬以降です。

多くの方が、3回目はいつなのかとたびたび尋ねるぐらいですから、当初は希望者が殺到することでしょう。

ちょうどインフルエンザが流行する(かもしれない)時期ですから、医療機関での接種には問題があります。

集団接種にするのが良さそうですが、それだって、インフルインザが流行していたら面倒なことになります。

そんなこともあって今期は(今期こそ?)、インフルはきちんと予防しておかなければならないのです。

反ワクチンメディアは、何があっても反ワクチン

「小学生が新型コロナワクチンの接種後に死亡した」という誤った情報がSNSで拡散し、問題となりました。

概略はこんな感じでしょうか。

・反ワクチンの医師が発信したデマを、反ワクチンの議員が拡散したのが発端

・それを信じた一般市民が、善意で情報を広め、正義感から学校や市に対して抗議活動を起こした

・学校が否定しても「隠蔽」と捉えられ、接種を不安視していた保護者らの反発がかえって強まった

悪意ある発信、善意の拡散、否定すれば炎上、まさにSNS時代の「冤罪」パターンですね。

読売の記事はこの件を、「不確かな話に惑わされないでほしい」という医師のコメントで締めくくりました。

常識的なまとめ方だと思います。

しかし、「正確な情報は必要だが、ワクチンに対する不安感は強まっている」と書くような新聞もあります。

冤罪は認めながらも、疑われたアンタも悪い、と言ってるようなもので、良心的な態度ではありません。

地元の某紙でもしばしば、反ワクチンにつなげるように論点をねじ曲げた記事が目に付くのでムカつきます。

何かコトが起きたとき、まずは、そこから得られる教訓を真正面に論じるのが誠実な態度です。

斜に構えた論調で、いかにもわかったようなことを結論に持ってくるメディアには辟易します。

やはり起きたワクチンの取り違え

インフルエンザワクチンの時期が来たら、きっと起きると思っていました。

インフルワクチン希望者に、新型コロナワクチンを接種してしまったという過誤が報じられました。

その医療機関を訪れた、接種ワクチンの異なる「同姓」の2組の夫婦を、まるっと取り違えたようです。

報道番組では、医者の確認が不十分だ、被接種者本人も気を付けよう、などと当たり前のことを言ってます。

何度も言ってきましたけど、医療過誤やヒヤリハットは、そんな「心構え」じゃ防げないんです。

今回の件で言うなら、接種の時間帯を分離して、取り違えが物理的に起こり得ないようにすべきでした。

少なくとも、当院ではそうしています。なぜなら、時間帯が重なると、いつか間違いそうな気がするからです。

今月は、新型コロナワクチンはできるだけ平日には接種しないことにしました。インフル優先です。

被接種者の利便性を考えて、土曜日には両方のワクチンを接種しますが、時間帯は完全に分離しています。

ただ時間帯は分離しても、実際に接種してると、今期のインフルには独特の注意点があることに気付きました。

それは皮下注射。このところ新型コロナの筋注ばかりしてきた私には、インフルの皮下注が慣れないのです。

乳幼児の定期接種では、皮下注射に違和感はありません。その小さな腕を見れば、筋注など思いもつきません。

ところが大人の腕を見ると、これはインフルだから皮下注だぞ、という確認のひと呼吸が要るんです。

インフルとコロナのワクチンを同じ時間帯に混在させ並行して接種するなど、私には怖くてできません。