毎年のように、インフルワクチンが不足しています

インフルエンザワクチンの接種予約の受付を、当院ではいま、ネットも電話も窓口もすべて停止しています。

予約済の方への接種に必要なワクチン量が、今後納入が見込まれるワクチンの量に達したからです。

つまり、今後の納入量が予定量よりも増えない限り、もう予約は1人も増やせません。

今年はインフルが流行するかもしれないと、私などはピリピリしているのですが、ワクチンが足りません。

ネット予約枠はいつも、とりあえず早めに打っておこう、という人ですぐに埋まります。

流行状況等を見定めてから予約しよう、という方は残念ながらなかなか予約がとれません。

さまざまな事情でワクチンは毎年不足がちなのですが、それでも全国のどこかで、ワクチンは余ります。

確保したワクチンを完全に使い切る医療機関もあれば、最終的にはワクチン在庫が残る医療機関もあるのです。

ワクチンを余らせないために、予約を受けた分だけワクチンを確保するようにと、厚労省はいつも言います。

しかしそのようなことは、絵に描いた餅です。

もしも予約数に見合うワクチンが入手できなければ、予約者に接種ができなくなります。最悪のパターンです。

あらかじめ薬品卸と交渉して、ワクチン納入数の確約を取っておかなければ、怖くて予約など取れないのです。

厚労省の言いつけ通り、予約を取ってからその予約数だけのワクチンを確保するなど、現実には不可能です。