熊本の製薬会社「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2353.html" target="_blank" title="KMバイオロジクス">KMバイオロジクス</a> 」の、新型コロナワクチンの臨床試験(治験)が行われています。
来年秋以降の「追加接種」用、さらには「定期接種」用として使えるよう、開発が進められているようです。
その治験でワクチンの接種を受けた方が発熱して、当院を受診されました。副反応かもしれません。
新型コロナ感染者数が減った一因がワクチンの効果だとすれば、つまりファイザーやモデルナのおかげです。
しかし今後、毎年「定期接種」を繰り返す必要があるのであれば、やはり純国産ワクチンの完成が待たれます。
現時点で治験がある程度進んでいるのは、塩野義製薬、第一三共、アンジェス、KMバイオロジクスの4社です。
面白いことに、各社のワクチンは種類がみな異なります。
塩野義は組換えタンパク、第一三共はmRNA、アンジェスはDNA、KMバイオロジクスは不活化ワクチンです。
いまやmRNAワクチンの知名度は高いですが、やはり歴史のある不活化ワクチンには安心感がありますね。
安心だけども有効性に乏しい、というのでは困るので、今後の治験の結果に注目したいところです。
とは言え、有効性よりも安全性(副作用の少なさ)を重視する日本で、よく効くワクチンができるでしょうか。
「mRNAの副反応が怖いという人にも使ってもらえるのではないか」という社長のひと言が気になります。
まさか、副反応を極度に嫌う国民性を考慮して、わざと弱く作ってはいないですよね。
たとえ有効性が多少劣っても、副反応が確実に少ないワクチンがあれば、日本人はそっちを選ぶでしょうから。