Appleが今朝(日本時間午前2時)の新製品イベントで、最新の半導体とその搭載Macなどを発表しました。
他社製ではない、Appleが独自開発した<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3423.html" target="_blank" title="「M1」チップ">「M1」チップ</a>を発表したのは、約1年前のこと。
M1を搭載したMacBook Pro(MBP)は13インチモデルしかなくて躊躇しましたが、結局購入しました。
やがてM1の後継チップと、それを搭載した15インチ以上のMBPが発売されるだろうとは思っていましたが。
そして今日、新チップ「M1 Pro」「M1 Max」搭載の14インチと16インチのMBPが発表されたのでした。
手元の、まだあまり使いこなしていないM1搭載13インチMBPが急に、古びて見えてきました(泣)。
新チップって、速いんでしょう? 私のブログなど、スイスイっと仕上がりそうです。
てなわけがなく、私が日頃やってる作業の律速段階はソコじゃないですから。
私の最初のMac(Macintosh SE/30)のCPUは、モトローラ製の、いわゆる「68系」というやつでした。
その限界が見え始めた90年代半ばに、「PowerPC」というIBMらと共同開発したCPUに切り替わりました。
当時のAppleは、これは凄いCPUなんだと「Power Macシリーズ」を盛んに宣伝し、68系を切り捨てました。
それから約10年後、そのIBMとは袂を分かち、こんどはインテル製CPUに乗換え、現在に至ります。
となれば次は、自社製CPUの開発と採用に向かうのは当然でしょう。それがM1チップなわけです。
実際に製造しているのは、例の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3664.html" target="_blank" title="TSMC">TSMC</a>です。最先端の「5ナノメートルプロセス」技術を使っています。
半導体回路の線幅が細くなればなるほど、チップは小さく省電力で、処理速度は速くなります。
このレベルの半導体を製造できるのは、TSMCとサムスン電子だけです。残念ながら日本企業にはできません。
サムスンがさらに「3ナノ」を計画中なのだと言えば、TSMCは「2ナノ」なのだと競争する状況なのです。
かつては「電子立国」日本のお家芸だった半導体技術なのに、いったいどうしたなのだ。