薬は過不足なく管理するのが本来

生活習慣病などで定期的に受診される方には、薬が切れる前に来る人もいれば、切れてから来る人もいます。

1週間以上薬の余裕があるうちに来る人もいれば、2,3週間いや1カ月以上切れっぱなしの方もいらっしゃる。

なぜか一部の薬だけたくさん余っているので、その薬だけ処方日数を減らして欲しいという方がいます。

朝食後の内服薬はきちんと飲めるけど、夕食後の薬はよく忘れる、という場合などがそれです。

あるいは、1日3回飲む薬の昼の分の飲み忘れが多くてやたら余っている、というケースもしばしばあります。

こういうとき「残薬調整」をします。残薬数を考慮した日数分を処方し、手持ち薬の帳尻を合わせるわけです。

几帳面な方は、手元に薬が何錠残っているかを薬剤別にリストアップして来院されるので、助かります。

すべての薬が1日分余っているので、今日は27日分の処方でいいです、という厳格な薬剤管理の方もいます。

私はたぶん、そのような方々とは正反対の性格です。けっしてルーズなんじゃありません。心配性なのです。

常用薬がないので想像するしかありませんが、私は手元に多めの「残薬」を抱えておきたいはずです。

自宅と職場に薬を「分散配備」している方が時々いますが、まさに私もそんなことをやりそうです。

なんなら、カバンにも2,3日分の薬を仕込んでおくかもしれません。そうそう、車にも。

そんなムダな工夫したところで、結果的に薬を紛失するのがオチなんでしょうけどね。