最初に「主語」を言え

減りましたね、新型コロナ感染者。当院の発熱外来も減ってるし、熊本県の新規感染確認者数も一桁です。

「九州沖縄で・・・あわせて118人となっています。県別では、沖縄県で43人、福岡県で・・・」

NHKの九州沖縄地方のニュースでは、いつも8県の新規感染者を、多い順にすべて教えてくれます。

画面で数字が出ているので、全部言わなくても良さそうですが、視覚障害者等にも配慮しているのでしょうか。

でも、続くフレーズが問題。今日は、こうでした。

「また、ふくお、沖縄県で5人、福岡県と長崎県でそれぞれ1人の、合わせて7人の死亡が確認されました」

出だしの言い間違いはともかく、これが死亡者数の数であることが、最後まで聞かなければわかりません。

たぶん死亡者数だろうなと思いながらも、いったい何の人数なのかと、ずっと疑問を引きずってしまいます。

このような、聞き終わらなければ「主語」がわからないようなニュース原稿は、私には納得がいきません。

「また、死亡者数は、沖縄県で5人、福岡県と長崎県でそれぞれ1人が、確認されました」

このように言うべきでしょう。「見出し」となる重要語は、まず最初に提示しなきゃ。

ラジオ放送は当然ですが、テレビでも、音声だけ聞いている視聴者(聴取者?)もいるのです。

こういった点にはNHKも気を配っているはずですが、ローカル局の場合は徹底していないのかもしれません。

文字の原稿でも基本は同じ。当ブログでも、キーワードはなるべく文頭に書くよう意識しています。

ただし、何らかの効果を狙った場合は別。私はむしろ、そういう例外的な書き方の方が多いかもしれませんが。