毎年のように、インフルワクチンが不足しています

インフルエンザワクチンの接種予約の受付を、当院ではいま、ネットも電話も窓口もすべて停止しています。

予約済の方への接種に必要なワクチン量が、今後納入が見込まれるワクチンの量に達したからです。

つまり、今後の納入量が予定量よりも増えない限り、もう予約は1人も増やせません。

今年はインフルが流行するかもしれないと、私などはピリピリしているのですが、ワクチンが足りません。

ネット予約枠はいつも、とりあえず早めに打っておこう、という人ですぐに埋まります。

流行状況等を見定めてから予約しよう、という方は残念ながらなかなか予約がとれません。

さまざまな事情でワクチンは毎年不足がちなのですが、それでも全国のどこかで、ワクチンは余ります。

確保したワクチンを完全に使い切る医療機関もあれば、最終的にはワクチン在庫が残る医療機関もあるのです。

ワクチンを余らせないために、予約を受けた分だけワクチンを確保するようにと、厚労省はいつも言います。

しかしそのようなことは、絵に描いた餅です。

もしも予約数に見合うワクチンが入手できなければ、予約者に接種ができなくなります。最悪のパターンです。

あらかじめ薬品卸と交渉して、ワクチン納入数の確約を取っておかなければ、怖くて予約など取れないのです。

厚労省の言いつけ通り、予約を取ってからその予約数だけのワクチンを確保するなど、現実には不可能です。

「AirPods Pro」を使ってみた

「AirPods Pro」を買いました。Appleの「ノイズキャンセリング機能」付きワイヤレスイヤホンです。

「AirPods」(第1世代)をこれまで使ってきたのですが、どうしてもノイキャン機能が欲しくなったのです。

しかし今週発売された新型AirPods(第3世代)には、残念ながらノイキャンが付いていませんでした。

なのでこのタイミングで敢えてのAirPods Proです。ちょうど今月、ケースのマイナーチェンジがありました。

ノイキャンにこだわる理由は、乗物、とくに飛行機の中で使うと、すごく快適だろうと想像するからです。

いつか来る「ポスト・コロナ」時代には航空旅行を楽しみたいと、ずっと願っているのです。

バスや電車で通勤・通学してる人には、ノイキャンイヤホンの利用者が多いんじゃなかろうかと推測します。

私のようなマイカー通勤や自転車の方は、ノイキャンイヤホンは厳禁ですね。環境音が聞こえませんから。

このAirPods Proのノイキャンは、本体の「軸」を「長つまみ」することで簡単にON/OFFできます。

ただし正確に言えば、この方法では「ON」と「外部音取り込み」の切替ができ、単純なOFFはできません。

外部音取り込みモードでは、生の耳よりも環境音がよく聞こえます。いま、換気扇と冷蔵庫がうるさいです。

もちろん、ノイキャンONにすると、ウソみたいに(ていうか期待通りに)静かになりますね。

ただしそのまま食事をすると、激しい咀嚼音にやられます。そのまま歩けば足音が体内から突き上げてきます。

ノイキャンのメカニズム上、環境音が大きければ大きいほど、その遮音効果も大きく感じることでしょう。

何を言いたいかと言えば、航空機内の音です。というわけで、次の搭乗が待ち遠しいのです。

胃もたれ注意報

年齢のせいなのか、食べ過ぎなのか、はたまた何か重大な病気の前兆か、最近時々胃がもたれます。

症状の持続時間は長くないので、おそらく胃腸の機能が低下しているのだろうと、経過をみていました。

ところが、昨日は朝から晩までずっともたれてムカムカ。これは異常事態ではなかろうかと心配になりました。

今朝も目覚めた時からムカムカ。これはイカ〜ン、これはイカ〜ン。胃がイカン、夏ミカン(ジョイマン風)。

ちょうど今日は休診日。さっそく某クリニックに電話して予約を入れ、胃カメラ検査を受けることにしました。

今日は午前中に某保育園の園児検診、午後は某小学校で検診だったので、胃カメラができるのは昼休みだけ。

無理を言って12時頃に検査をしていただくことになりましたが、時間がギリギリでバタバタでした。

慌てたんですね、保険証を持っていくのを忘れました。取りに帰ったものだから、もう汗だくです。

やっと到着して受付に向かうと、「あ〜、クリニックはお隣ですね〜」と。私が飛び込んだのは薬局でした。

薬局を飛び出してクリニックに駆け込むと、「すみませんが、スリッパに履き替えていただけますか」。

気が付きませんでした。玄関に戻ると下駄箱があって、「土足厳禁」と書いてある。申し訳ないです。

時間が無くて鎮静剤は使いませんでしたが、先生の技量と看護師さんのアシストが良くて、検査は楽でした。

なお、胃には目立った異常はなく、機能低下だろうと。思った通りで安心しました。でもしばらくは禁酒です。

KMバイオロジクスの不活化ワクチンに期待したい

熊本の製薬会社「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2353.html" target="_blank" title="KMバイオロジクス">KMバイオロジクス</a> 」の、新型コロナワクチンの臨床試験(治験)が行われています。

来年秋以降の「追加接種」用、さらには「定期接種」用として使えるよう、開発が進められているようです。

その治験でワクチンの接種を受けた方が発熱して、当院を受診されました。副反応かもしれません。

新型コロナ感染者数が減った一因がワクチンの効果だとすれば、つまりファイザーやモデルナのおかげです。

しかし今後、毎年「定期接種」を繰り返す必要があるのであれば、やはり純国産ワクチンの完成が待たれます。

現時点で治験がある程度進んでいるのは、塩野義製薬、第一三共、アンジェス、KMバイオロジクスの4社です。

面白いことに、各社のワクチンは種類がみな異なります。

塩野義は組換えタンパク、第一三共はmRNA、アンジェスはDNA、KMバイオロジクスは不活化ワクチンです。

いまやmRNAワクチンの知名度は高いですが、やはり歴史のある不活化ワクチンには安心感がありますね。

安心だけども有効性に乏しい、というのでは困るので、今後の治験の結果に注目したいところです。

とは言え、有効性よりも安全性(副作用の少なさ)を重視する日本で、よく効くワクチンができるでしょうか。

「mRNAの副反応が怖いという人にも使ってもらえるのではないか」という社長のひと言が気になります。

まさか、副反応を極度に嫌う国民性を考慮して、わざと弱く作ってはいないですよね。

たとえ有効性が多少劣っても、副反応が確実に少ないワクチンがあれば、日本人はそっちを選ぶでしょうから。

ガジェット整理の要は、ACアダプタにあり

家を建てるときは、小さくても自分専用の書斎を持ちたいと、ずっと思っていました。

夢は叶ったのですが、その書斎はもはや物置と化しています。抜本的に片付けなければ使えない部屋です。

しかし、いくら片付けても大地震が来たらグチャグチャになる、などという訳の分からない思いもあります。

あの地震以来、クリニックの院長室も自宅の書斎も、どうも完璧に整頓する気になれないのです(言い訳)。

その代わり、と言いますか、ダイニングの私がいつも座っている場所辺りに、書斎機能が構築されています。

すぐ脇に特殊なキャビネット(ワゴン)を配置し、手が届く位置にあらゆる必要物品を収納しています。

筆記用具やメモ帳はもちろん、さまざまな「ガジェット」とケーブル類が、すぐに使えるように並んでいます。

そうなのです。私は元々、整った状態が好きなのです。物品を整然と機能的に配置するのが大好きなのです。

最近いちばん気になるのは、MacやiPhoneやApple WatchやAirPodsの、充電関係物品のムダですね。

いまや必要なのは、ACアダプタとワイヤレス充電器と、ケーブルはUSB-CとLightningだけでしょう。

ところがなぜか、複数のケーブルの機能が重複してるし長さもまちまちだし、美しくないのです。

テーブルタップには、ACアダプタが何個も差さっていますが、これもまとまらないものか。

と、先日まで思っていたのですが、いまは解決に向かっています。

何のことは無い、USBのAとCのケーブルを両方複数差せるACアダプタを買ったからです。

それもバッテリーを兼ねているので、旅行に持っていくのに最適です。これを早く買えば良かった。

インフルエンザワクチンとHPVワクチン

新型コロナワクチンの接種は峠を越えましたが、一方で、インフルエンザワクチンの接種は今がピークです。

去年インフルエンザがまったく流行しなかったことを受けて、今年の考え方には2通りあります。

(1)去年流行しなかったから(去年と同じ理由で)今年も流行しない

(2)去年流行しなかったから(免疫がないので)今年は流行する

どうやら(2)の考えの方が多いのか、ネット予約枠はすでに満杯です。増枠してもすぐに埋まります。

もうひとつ、HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)も接種者が増えています。

このワクチンは、「副作用問題」をきっかけに、8年以上前から、接種の積極的勧奨が差し控えられています。

「定期接種ワクチンだけどその接種は積極的には勧めませんよ」という、意味不明な位置づけになったのです。

ようやく厚労省も考えが変わったのか、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3295.html" target="_blank" title="1年前">1年前</a>に、HPVワクチンの情報提供を徹底せよとの通知が出ました。

「接種は積極的には勧めないけど定期接種ワクチンですよ」という、ますます奇妙な具合になったわけです。

HPVワクチンの接種対象者(中高生)はたいてい、すでに新型コロナワクチンの接種を2回済ませています。

つまり彼女らは、新型コロナワクチンの筋肉注射と、その後の痛みや発熱などの副反応を経験済の方々です。

その対象者に、HPVワクチンも筋肉注射だと告げると、「まじかぁ」と反応するなどひと悶着があります。

ところが、接種後の副反応が少ないので、恐れていたほどのワクチンじゃなかった、という印象が残ります。

そうなのです。その感想を、ぜひSNSとかで広めてくださいね。

感染者が減った今こそ、追加接種のチャンス

熊本県の新型コロナ新規感染者数は、またゼロですか。東京も17人、沖縄は5人、北海道は1人。

東京五輪を強行したせいで、東京は厳しいリバウンドに見舞われる、という予測はすっかり外れました。

緊急事態宣言の解除後、感染者はまた増加に転じるだろう、と心配していたのに3週間たっても増えません。

もちろん、リバウンドを望んでいたわけではありませんが、もう、気味が悪いほど減ってます。

これって、どう説明するんですかね。まさか、ワクチンの接種だけでここまで好転したとは思えません。

この状況から私は、映画『宇宙戦争』の結末を連想してしまいます。

人類がいくら手を尽くしても勝てなかったエイリアンが、突然、バタバタと自滅していきます。

その原因は、地球上の病原体による感染症でした。

新型コロナでも、何か特別な、それこそ「ウイルス自壊説」のような事情があるのでしょうか。

しかし「コロナ先進国」イギリスの現状を見ていると、今後日本でもリバウンドする可能性はあります。

ワクチンの3回目の接種が有効だとする事実があるのなら、細かいコト言わず「追加接種」を始めましょうよ。

被接種者が減ってきたので、医療機関でワクチンに「端数」が出て廃棄することが今後は増えるでしょう。

その余剰ワクチンを、医療従事者の希望者に接種できるといいですね。誰も損はしないと思うんですけどね。

「Home Tapのある暮らし」終了へ

「KIRIN Home Tap」というのを、よくTV-CMで目にしますね。

自宅にオシャレなビールサーバーを置いて、大型ボトルのビールを定期購入・愛飲するシステムです。

新しモノ好きの私なので、このシステムが始まった頃にすぐ申し込んで、もう2年半ぐらい使っています。

がしかし、このたび、Home Tapをやめることにしました。

その理由を述べる前に、まず、Home Tap開始当初の私の感想は、次のようなものでした。

・ボトルが定期的に届くので、買い忘れがない

・工場直送なので、新鮮で美味しい

・サーバーにボトルをセットする、そのひと手間がまた楽しい

・ビールはゆっくりと注がれ、それを眺めている時間もまた楽しい

それが今では、次のような状況になってしまいました。

・ボトルが切れてもすぐには補充できず、しばしばビール切れになる

・缶ビールでも旨い

・サーバーにボトルをセットする、そのひと手間が煩わしい

・ビールはゆっくりと注がれ、待ちくたびれるし手が疲れる

このシステムって、考えてみたら割高だし、サーバーが場所を取るし、早い話が「飽きた」ということです。

でも、最初のうちは新鮮で、KIRINの言うところの「Home Tapのある暮らし」を堪能できました。

導入から1年過ぎたら、解約手数料(違約金)はかかりません。興味のある方はお試しを。

新型コロナワクチンの接種は、最終段階に入ります

「毎週土曜日は、ワクチン接種の日」

最近はそんな感じです。今日の午後も、インフルエンザ63人、新型コロナは11人にワクチンを接種しました。

午後4時まではインフル、4時45分からラストまでは新型コロナと、時間帯を完全に分離して行いました。

これはもちろん、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3661.html" target="_blank" title="ワクチンの取り違え">ワクチンの取り違え</a>を防ぐためです。

途中で45分ほどのインターバルをおき、コロナワクチンの準備をすると同時に、頭を切り替えます。

さて、お気づきのように、今日のコロナワクチンの接種人数は11人と、6の倍数ではありませんでした。

実は、予約段階では12人でしたが、1人当日キャンセルの連絡が入ったのです。

急遽、予約外の方に連絡を取ってなんとか枠を埋めたと思ったら、今度は別の方が接種前の検温で発熱あり。

ついに時間切れとなり、当院では初めてワクチンを余らせ、結果的に廃棄することになってしまいました。

未接種の方が少なくなりワクチンの配分も減り、医療機関で6の倍数単位で接種を行うのが難しくなりました。

今後当院では、新たな(新型コロナ1回目の)接種予約を受け付ける予定はありません。

残る未接種者に対して熊本市は、今後は集団接種を軸に、一気に接種を完了させようと考えているようです。

これは、1月から始まる予定の「追加接種」つまり3回目の接種との同時進行を避けたいからでもあります。

1、2回目接種の最終段階となる「第9期接種」(集団接種)は、11/23から1/10まで行われる予定です。

医療機関での個別接種の予約が取れなかった方など未接種の方は、この第9期が最後のチャンスとなります。

ワクチンはファイザー。会場は熊本城ホールとホテルキャッスルの2カ所のみ。予約受付は11月6日から。

よなのふりよるばい

阿蘇が噴火して火山灰が降っています。

そのことを「よなのふりよる」と言う人がいて、火山灰のことを「よな」と呼ぶことを昨日知りました。

<「よな」とは、火山の噴煙とともに噴き出される灰。火山灰。九州、阿蘇地方でいう。>

辞書(大辞泉)にはそのようにありました。ほぼほぼ阿蘇限定の、火山灰表現のようですね。

となると、「よなよなよなのふる(毎晩のように火山灰が降る)」という言い方もできるわけですか。

夏目漱石の『二百十日』は、阿蘇登山を嵐で断念した漱石の体験を元にした、青年2人の会話の物語です。

その中に次のような一節がありました。

「御山が少し荒れておりますたい」

「荒れると烈しく鳴るのかね」

「ねえ。そうしてよながたくさんに降って参りますたい」

「よなた何だい」

「灰でござりまっす」

「よな」の語源って、何でしょう。「与那国」などの「与那」と同根で、砂の意味だという説があります。

もしかするとその起源は、旧約聖書の『ヨナ書』にまで遡れるかもしれませんうそ。