乳幼児の感染判明者は氷山の一角かも

「敬老の日」の今日、意外に発熱外来受診者が少なく、熊本のコロナ収束も見えた気がしました。

熊本に限らず、福岡も東京も全国も、新規感染者数はかなり減っています。この傾向はホンモノだと思いたい。

とは言え、近隣の保育園ではクラスターも出ています。当院でも最近は、園児の感染者が出始めています。

今日の発熱外来にも保育園児が多く、PCR検査のためにみんな頑張って唾液を出してくれました。

園児や児童の感染者の一部はぐったりですが、大半は元気です。見た目、風邪です。なんなら風邪以下です。

全国的に感染者は減っていますが、低年齢層の感染者は顕在化していないだけかもしれません。

そういう世代が感染源となって、いつまでたってもコロナが収束しにくい可能性もあります。

PCR検査に余裕ができたら、国や自治体には、幼稚園・保育園児や児童の全員PCR検査を考えていただきたい。

マスクやディスタンスが徹底しにくいこの世代には、今後とくにコロナ対策を投入すべきだと思います。

ところで少し前、PCR陽性だった若者に、同居している高齢者はいないかと尋ねたときの会話。

「あ、高齢者います」「どなた?」「父が高齢です」「おいくつ?」「60か61か・・・」(ショック!)

かつて敬老の日は9月15日(固定)でした。

中学校の同級生の古田君はこの日が誕生日だったので、当時はそのことを茶化して遊んでいました。

それからすでに40年以上経ち、いまや互いに還暦を過ぎてしまいました。

もちろん、まだまだ「敬老」の対象にはされたくはないですね。

インフルワクチンの予約受付方法は、いまだに検討中です

世間は3連休のようですが、当院は3連診です。

中日(なかび)の今日は、午後から新型コロナウイルスワクチンの小規模集団接種を行いました。今日は54人。

PCR検査を希望する方からの電話問い合わせが朝から相次ぎましたが、今日は抗原検査のみ行いました。

検査センターの都合等もあって、当院では「休前日」のPCR検査は行ってないのです。

そのかわり明日の祝日は、目一杯発熱外来をさせていただきますので、ご勘弁願います。

PCR検査をやらない日曜日をどう生かすか、と考えて今日は、ワクチンの接種に半日充てた次第です。

なお、本日1回目の接種をした方の2回目は、10月9日(土)に設定しています。

ん?、と思われた方は鋭いです。1回目と2回目の曜日が違います。接種間隔が3週間じゃないってことです。

1日早い20日間隔です。ファイザーのワクチン(コミナティ)の場合、19日間隔以上ならOKなので。

いまだに悩んでいるのは、来月から始める予定のインフルエンザワクチンの予約受付方法です。

新型コロナワクチンとインフルなど他のワクチンの接種は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3595.html" target="_blank" title="2週間以上の間隔">2週間以上の間隔</a>を開けなければなりません。

ネット予約ではその厳密な確認ができず、予約者の申告に頼るしかありませんが、たぶん、トラブルの元です。

米英仏などはすでに、新型コロナワクチンと他のワクチンの接種間隔を制限しないことを表明しています。

厚労省はこの点について検討を始めたばかり。来月からのインフルワクチン接種には、間に合わないですね。

ワクチンの3回接種でコロナ収束を目指せるか

新型コロナワクチンは、日本でも3回目の接種を行うことが正式に決まりそうです。歓迎します。

米国にならって、接種時期は2回目から8カ月後以降。私の場合は早くても来年1月ですか。

ブレークスルー感染が心配なので、3回目の接種で格段に抗体価が上がるという報告には、そそられます。

抗体価だけが免疫力の指標ではありませんが、私はもう、3回目を打つ気まんまんです。なぜなら、

・発熱外来をしており感染のリスクが高い(発熱者の一部が実際に感染者であるが、診療中にはわからない)

・自分の感染が周囲に及ぼす影響が大きい(発症前の無症状で感染力のある時期に、一般診療をしてしまう)

・ワクチンの接種を推進している立場でもある(副反応の心配よりも、感染防御の方が大事と力説している)

・3回接種率が高くなって初めて、集団免疫が成立すると信じている(つまりコロナが収束する有力な手段)

考え方は人それぞれで誰にも強制はしませんが、ワクチン接種には一定の公共性があると、私は思っています。

ニューヨークフィルの公演では、いかなる理由があっても未接種者は入場できないとしたことも理解できます。

医学的理由や思想信条の自由はあっても、感染予防のためには制限される人権もあるのです。少なくとも今は。

もちろん、接種していない人でも分け隔て無く社会活動ができる日が、一日も早く来て欲しいと願っています。

iPhone 13 Pro、なんとか予約発注

新しい「iPhone」の予約受付が本日21時から始まるというので、パソコンの前に張り付いて臨みました。

さて、21時になってもAppleのサイトには「まもなくです。」と表示されたまま、なかなか始まりません。

「最後の仕上げをすれば、Apple Storeの準備は完了です。お会いできるのを楽しみにしています。」とも。

何の仕上げか知りませんけど、できれば21時より前に仕上げておいて欲しかったです。

ページの再読み込みを何度も繰り返しながら待ってると、10分ぐらいして突然、画面が変わりました。来たっ!

「iPhone 13 Pro」→「グラファイト」→「512GB」→「下取りなし」→「Apple Care 2年」と選択します。

次の画面で「サインイン」。ここで痛恨のエラー表示。え、ここまで来てやり直しかよ。タイムロス痛すぎ。

「iPhone 13 Pro」→「グラファイト」→「512GB」→「下取りなし」→「Apple Care 2年」とまた進む。

次の画面で「サインイン」。やった、通った。と思ったら、バッグにiPhoneが2台入ってるじゃん!

最初の発注も生きていたようです。もしや2台買わせる罠なのか。さすがに2台買うわけにはいかんでしょう。

念のため、あっちでTV見ていた家人に声を掛け、2人で同じiPhoneを買うかと打診してみましたが、即却下。

慎重にバッグから1台削除し、カード決済して完了。という最終場面でまた、エラー表示。なんとも脱力。

サインインからやり直し。ところが注文履歴を見てみてたら、iPhoneは発注済になってるじゃないですか。

注文操作は正常に完了していたようです。確認して良かった。また2台買いの罠にはまるところでした。

毎度の事ですけど、予約受付の開始直後に発注すると、だいたいこんな感じでハラハラさせられますね。

あと2,3日待てば、なんのエラーもなくサクッと発注できるんでしょうけどね。それが待てない性格なのです。

(蛇足)今日は私の、61回目の誕生日でした。

往診で「抗体カクテル療法」を

新型コロナウイルス感染症の「抗体カクテル療法」について、厚労省は往診での使用を認める方向のようです。

この療法は重症化予防に有効で、当初は発症早期の軽症・中等症の入院患者にだけ使うことになっていました。

これが宿泊療養施設や外来での使用に拡大され、さらに今回、往診でも使えるようにしようというわけです。

自宅療養者への往診投与は、早期治療・重症化予防のためにはとても有用だと思います。

しかしこのようなとき必ず問題となるのは、自宅で副作用が起きたらどうするのかという懸念です。

実際に、数千人に投与した中の1%程度で、副作用が疑われる発熱や嘔吐等の症状が報告されています。

このような体調変化に、誰がどのように気付き、適切な対処が出来るのか、ということが心配になるのです。

でもそれを言うなら、そもそも自宅療養中の軽症中等症患者の体調変化こそ、もっと心配すべきでしょう。

重症化しても誰も気づかずに自宅で亡くなるような事例が、各地で起きています。

自宅療養者のフォロー自体が不十分なのに、治療後の副作用ばかり心配するのは本末転倒でしょう。

軽症中等症の患者を自宅療養と称してほったらかすほどなら、有効性のある治療をする方がよっぽどマシです。

治療薬の有益性よりも、その副作用の方を過剰に心配するのは、とりわけ日本人に特有のものかもしれません。

これはちょうど、感染症よりもワクチンの副反応を恐れる体質と同じです。

往診投与後の経過観察に懸念はありますが、コロナの場合、治療の有益性の方がずっと優先すると思います。

新しいiPhone13が発表されたけど

新しいiPhoneとiPadとApple Watchが、発表されました。

今回は、iPhone13 Proを買おうかと思っています。理由は、私の購入歴でおわかりいただけますでしょうか。

(1)2008年7月:iPhone3G:発売日に家電量販店に並んで購入。

(2)2010年8月:iPhone4:先代を買って2年経ったので、順当な機種変更です。

(3)2011年10月:iPhone4S:ジョブズ追悼(4S=for Steve)の思いで、発売日に購入。

(4)2012年9月:iPhone5:フルモデルチェンジして、大きく薄く軽くなったので、つい。

(5)2013年9月:iPhone5s:指紋認証機能「Touch ID」が搭載されました。これは買うしかない。

(6)2014年9月:iPhone6 Plus:フルモデルチェンジなので買いました。Plusはめっちゃデカイ。

(7)2015年9月:iPhone6s Plus:本体素材が硬くなったので(6 Plusは曲げてしまった)。でも落とした。

(8)2016年10月:iPhone 7 Plus:「Apple Pay」搭載。当然、買いでしょ。

(9)2017年11月:iPhone X:全面有機ELスクリーンに顔認証 (Face ID)。買わない理由が見つからない。

(10)2019年12月:iPhone11Pro:2018年のiPhone XSを買わなかったので2年間隔です。カメラが良い。

すみません。(1)から(9)までは<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2536.html" target="_blank" title="3年前に書いたブログ">3年前に書いたブログ</a>からのコピペです。手抜きしました。

私のiPhone熱も以前ほどではありませんが、前回の購入から2年たったので今年は買いの年です。

前面ノッチが小さくなり、CPU/GPUも進化したけど、Lightningケーブルが残ったのにはガッカリですね。

結局、今回のウリもまた、カメラですか。もっとずっと革新的・飛躍的な「何か」が欲しいのですけど。

年金事務所に行ったけど

雨が降る中、熊本東年金事務所に母と一緒に行きました。

「未支給年金」と「遺族年金」の請求手続のためです。

あらかじめ1週間以上前に電話で予約して、戸籍謄本とマイナンバーカードと通帳などを準備して臨みました。

担当者の手元には、父と母の年金情報などの資料が準備されており、手続はスムーズに行われました。

とは言え、それぞれの請求書に記入する項目は多く、担当者に促されるままに、ひたすら書き込みました。

個人番号(マイナンバー)を記入する12桁の欄には、10桁の基礎年金番号を記入するように求められました。

年金関係の事務作業においては、基礎年金番号を書いた方が、作業がやりやすいのでしょう。

両親の氏名・生年月日・住所・銀行口座の名義や番号等を、何枚もの書類のあちこちに何度も記入しました。

担当者がそれを、「手元の資料」と突き合わせ、整合性を確認し、最後に大きな受付印が押されました。

それと引き換えに、未支給年金と遺族年金の支給額の資料が手渡されました。

よく考えたらそれらの資料は、私たちが年金事務所に行く前からすでに、出来上がっていたようです。

そりゃそうでしょう。父の死亡届が出た時点で、年金額などは本来、全部自動的に定まることですから。

今日、年金事務所ががどうしても知りたかったものを突き詰めれば、母の銀行口座情報だけです。

それなのにお役所の横のつながりが悪いものだから、似たような書類を何度も書かされます。

アホな脳内旅行ほど楽しい

いまはほとんど鉄道(列車・電車)に乗りませんが、かつては鉄道ファンでした。

実際にはお金もヒマも無く、時刻表を眺めて鉄道旅行の構想(妄想)にふける、一種の「スジ鉄」でした。

医者になって学会出張することがあると、飛行機で行くべきところを新幹線や夜行列車で移動したりしました。

ひたすら車窓の風景を見続けるだけで、もう大満足です。その意味では「乗り鉄」でもありました。

一転して近年では航空旅行が趣味になりましたが、コロナ禍のいまは妄想、つまり「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3259.html" target="_blank" title="脳内旅行">脳内旅行</a>」ばかりです。

さて、脳内旅行で欠かせないのも時刻表ですが、最近は紙ベースの航空時刻表がなくなってしまいましたね。

パソコン画面で見る「オンライン時刻表」は、残念ながらまことに使い勝手が悪いです。

たとえば、規定の乗り継ぎ時間を保って、熊本空港を起点に1日で何便乗れるか、という遊びができません。

いや、できないことはないけど、パソコン画面ではやりにくい。

紙ベースだと、あちこちのページに指を挟んで見比べながら、時刻順にフライトをつなげていけるのですが。

でも最近、ていうか先週、ついに発見しました。特定の機材に注目して連続フライトすればいいではないかと。

たとえば、今朝熊本を出発したANA522便のプロペラ機DH8D(JA460A)の、フライトを追って見ると、

熊本(7:35発)→大阪→大分→大阪→松山→大阪→熊本(17:49着)という、楽しげなジグザク飛行でした。

これを全部乗ると乗員も一部同じなので、搭乗の際に「お帰りなさいませ」と恥ずかしい言葉をかけられます。

コロナ禍ではこんなアホな旅程は「脳内」限定ですが、来年にはリアルな航空旅行を楽しみたいものです。

コロナ対策「担当相」の役割分担ってどうなってるの

「ワクチン2回接種が5割超」と西村担当相。「今月末には6割を超えて英国やフランス並みの水準になる」

ニュースの見出しの「担当相」に引っかかります。ワクチン担当って、河野太郎氏じゃありませんでしたっけ?

西村康稔氏:経済再生担当相、新型コロナウイルス感染症対策担当相

河野太郎氏:行政改革担当相、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種推進担当相

少なくとも、西村氏がワクチン接種の実績について発言した際に「担当相」と呼ぶのは、正確ではありません。

ていうか、西村・河野両氏に田村憲久厚労相も加えた3人の大臣の役割分担が、いまだによく分かりません。

違いがあるとすれば、河野氏は目立ってるし、田村氏は変なこと言うし、西村氏は影が薄いですね。

自民党総裁選に際して、厚労省改革についての議論が活発になっています。

河野氏は、厚生省と労働省の分割案も提示しています。でしょう。もともと両者の統合に無理があったのです。

職員を雇用したら、似たような書類を年金機構とハローワークの両方に出さなければなりません。

いずれの書類にも、いまや個人番号を記入してるんだから、役所内部で情報を融通すればいいのに。

社会保険と労働保険って、今後もずっと別立てで続けるつもりなんですかね。

厚生省と労働省を統合して20年も経つというのに、いまだに本当の意味では統合できてませんけど。

同時多発テロから20年

アメリカ同時多発テロ事件が起きたのは、ちょうど20年前のことでした。

その日私は、市民病院で2例目の手術を終えて、ICUの休憩室のテレビで事件を知りました。

NHKはまだ、旅客機が世界貿易センタービル北棟に衝突した事故として報じ、生中継映像を映していました。

ところが、そのままテレビを見ていたら、あろうことか、2機目が隣の南棟ビルに突っ込みました。

この瞬間、旅客機が故意にビルに突入したこと、すなわちテロであることに気付かされ、戦慄したのでした。

それでもまだ、燃えている階層は限られていたので、ほとんどの人は逃げられると願って見ていました。

しかし願いもむなしく、突然、2棟のビルが相次いで崩壊。とても信じられない光景に言葉を失いました。

その時点でビルから避難できていなかった方の、ほぼ全員の死亡が予想される大惨事となりました。

最初に被害に遭った北棟と比べて、後で被害を受けながら先に崩壊した南棟の方が、被害者は少数でした。

南棟にいた人たちが、北棟の惨事を見て対岸の火事で済ませず、早めに避難を始めていたからです。

「事故」であるならば、慌てて逃げる必要はなかったのに、念のため逃げて助かったのです。

これは、日本の豪雨や地震、津波、噴火などの自然災害の被害を小さくするためにも、とても重要な教訓です。

念のため避難することは、臆病でも恥ずかしいことでもない、勇気ある賢明な行動なのです。

避難訓練やイメージトレーニングなど、すぐに体が動くような日頃からの準備が大事なんでしょうね。