フライングホヌ定期便、ついに復活(お盆だけ)

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3291.html" target="_blank" title="ANA">ANA</a>のA380機「フライングホヌ」が、成田–ホノルル線の定期便として、1年4カ月ぶりに飛びました。

2年前の5月に<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2789.html" target="_blank" title="就航">就航</a>したものの、コロナ禍で昨年3月以来途絶えていましたが、このお盆の期間に復活です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2704.html" target="_blank" title="フライングホヌ">フライングホヌ</a>は、ファーストクラス8席、ビジネスクラス56席を含む、全520席・総2階の超大型機です。

昨年来、成田発着の<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3245.html" target="_blank" title="遊覧飛行">遊覧飛行</a>や、駐機したままのレストランとしての「営業」は時々行ってきました。

それがついに、本来のホノルル線に戻ってきたわけです。ただし今回は、お盆限定の2往復です。

8月9日に成田を出発したNH184便は、翌10日にホノルルを出発(NH183便)して、今日戻ってきました。

往路の乗客は、ファースト8名、ビジネス38名、プレミアムエコノミー7名、エコノミー92名の、全146人。

定員520席からするとガラガラですが、これでも黒字だといいますから驚きます。

つまり、ファーストクラスとビジネスクラスの料金で、概ねペイするということなのでしょう。

国際線は、上位クラスの運賃だけで飛ばせてるともいわれます。エコノミーはおまけなんですね。

11月1日の予定便で調べてみると、ファーストの料金は120万円、ビジネス63万6千円也。もちろん片道で。

今回が同じ料金だとして、ファーストとビジネスで合計約3,400万円。全クラス合計5千万ぐらいでしょうか。

そんなどうでもいい計算を終え、顔を上げてホノルルの方を遠い目で見遣り、小さなため息をつきました。

ちなみにハワイからの帰国後は、成田でのPCR検査をパスしても、乗り継ぎ便には搭乗できません。

それどころか、電車にもバスにもタクシーにも、14日間は乗ることができません。

成田かどこかで2週間のホテルライフを満喫するか、レンタカーで熊本まで運転して戻るしかありません。

もっとも、240万円出してハワイを往復するような人種には、そんなつまらぬ心配は無用なのでしょう。

HPVワクチンの因果関係不明な副反応問題はどうしますか

「新型コロナワクチンと誤情報」と題したNHKの特番がありました。

出演者の選定など番組構成にはやや難がありましたが、取り上げているテーマはとても重要です。

誤情報の拡散を分担する段階は、次のようにまとめられるようです。

(1)発信者:一部の偏った考えの医師や陰謀論者など

(2)拡散者:関心のあるテーマのデマを意欲的に拡散する人たち

(3)翻弄される人々:接種が心配になると同時に、親切心からさらなる情報拡散に手を貸す

誤情報による洗脳が煮詰まると、必ずしも理詰めでは解除できないというのが、難しいところなんでしょうね。

どうやら、(1)は論外だけど表現の自由なのでしょうがないとして、(2)に問題があると思えてきます。

今晩の番組を見ていて、私は(いつものように)HPVワクチンの副反応問題を考えました。すわなち、

(1)発信者:ワクチンとの因果関係は不明のまま、センセーショナルな副反応(?)映像を垂れ流すメディア

(2)拡散者:接種を事実上止めてしまうことで、ワクチン副反応説にお墨付きを与えてしまった厚労省

(3)翻弄される人々

HPVワクチンでは、非科学的な一種の陰謀論を、国が間接的に認めた格好になっています。

その問題を放置したままで、新型コロナワクチンでは、デマ情報に注意せよなどと偉そうなことを言えるのか。

これを機に、HPVワクチンを科学的根拠も無く止めている異常な状態に、国は早く気付いて欲しいものです。

テレビにかじりついて人流抑制

東京五輪が閉幕しました。

反対論の中でなかば強行された大会でしたが、やってみると案外、ていうか予想通り、盛り上がるものですね。

ひとたび反対した以上はテレビ観戦など絶対にしない、なんて意地っ張りじゃないんです、日本人は。

感染が拡大する中での開催には懐疑的だった私ですら、観戦用にテレビを買い替えちゃいましたからね。

首相や都知事らは、国民がみなテレビにかじりついていたので、むしろ人流は減ったと屁理屈をこねています。

でもたしかに、五輪開催全体の影響はさておき、テレビ中継の面だけを切り取れば、そうかもしれません。

これは日本だけではなく、世界中で同様の傾向が見られたかもしれません。ならばたいした人流抑制策です。

閉会式の演台の「蛾」が気になると世の中が盛り上がるぐらいですから、みんなテレビの前なのです。

日本中いや世界中の人が目にした、世界で最も有名な蛾です。欲を言えば、もう少し動きがほしかった。

それで思いついたのですが、9月も10月も、とんでもなく面白いテレビ番組をやればいいじゃないですか。

もう、世界中の人が釘付けになるような、外出したら損をするような特番(あ、録画すればいいのか?)。

外出を規制するのではなく、外出したくなくなるにようする、いわば「太陽政策」ですよ、望まれるのは。

外食産業やその周辺業界への支援・補償はまた別問題として、とりあえず一般市民はステイホームです。

たとえば、大画面テレビ購入への補助金など、どうですか。すでに購入した場合の遡及適用もお願いします。

発熱外来受診者が、1月並みに増加中

発熱外来をしていると、熊本でも新型コロナウイルス感染が急激に増えていることが肌感覚でわかります。

今日のような日曜日は、発熱患者専用ダイヤル等で聞いて当院に電話してくる方が、1月並に多くなりました。

休日にPCR検査をしている医療機関が熊本では少ないので、どうしても当院などに集中します。

そのような発熱者の診療にあたっては、感染防御にはとくに気を遣い、動線と時間帯の分離を徹底しています。

一般診療や乳幼児の予防接種に加えて新型コロナワクチンの接種も行っているので、分離はとても重要です。

しかし、予約なしで突然来院される方が時々います。高熱でぐったり気味だと無下にも出来ません。

徒歩や二輪車やタクシーで来院される方も多く、お待たせする場所のやりくりでも、悩ましいことになります。

屋外のベンチ等で待っていただくのも、この猛暑では無理。今日みたいに大雨が降るとなおさら不可能です。

検査センターの関係で、今日は例外的に当院でのPCR検査ができませんでした(明日の祝日は検査可能です)。

なので発熱外来受診者には抗原検査だけ行いましたが、病状によっては明日、PCR検査に来ていただきます。

通常はしかし、抗原検査後の当日中にPCR検査を行っています。翌日まで待つのは時間のムダですから。

そして抗原検査が陰性でもPCR検査で陽性になる事例を、日頃からよく経験します。検出感度の違いでしょう。

ところが国保連合会は、抗原検査とPCR検査を同じ日に行うと、診療報酬の支払いをカットしてきます。

「抗原陰性ならPCR検査は不要」だという理屈です。国保連は臨床現場の実態を知らないようです。

「病状によっては、抗原検査の翌日PCR検査をするのであれば認める」とのこと。

こんなバカな話はないので再審査請求をしましたが、それが認められるかどうかはわかりません。

新型コロナワクチンと他のワクチンの接種間隔

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3476.html" target="_blank" title="HPVワクチン">HPVワクチン</a>を接種する方や、これから接種しようかどうしようかと悩み中の方が増えています。

3回の接種を完了するのに約半年かかるので、高1の方は9月までには接種を始めてください。

それ以外の学年の方も含めて、新型コロナワクチンの接種も計画している方は、接種間隔に注意が必要です。

今のところ新型コロナワクチンは、他のワクチンの接種から2週間空ける規則です。

ファイザーの場合、2回の接種間隔は3週間なので、その合間に他のワクチンを接種するのは不可能です。

モデルナであれば、4週間の接種間隔の真ん中で別のワクチンを打てますが、なかなかアクロバティックです。

よって他のワクチンは、コロナ1回目の2週間以上前か、コロナ2回目の2週間後以降の接種となります。

となると、このままでは、10月以降のインフルエンザワクチンの接種はかなり面倒なことになりそうです。

インフルも大事ですが、今年はコロナが最優先でしょうから、コロナ中心に予定を組むしかありません。

コロナワクチンの接種日がはっきりしないうちは、インフルエンザワクチンは打たない方がよいでしょう。

インフルエンザワクチンを接種する医療機関としては、コロナワクチンとの並行接種はとてもやっかいです。

出来ることなら、接種間隔の制約をはずしていただきたいのですが、いまのところその動きはありません。

インフルとコロナの同時接種ができれば格段に自由度も上がるのですが、今期それが認められるのでしょうか。

来月中には、インフルエンザワクチン接種の予約受付を開始しなければなりませんが、さてどうしたものか。

読まない新聞は、お金と資源と労力のムダ

クリニックで購読中の日本経済新聞を、解約しました。

正確に言えば、宅配+電子版の「日経Wプラン」を、電子版のみに変更しました。

昨年春頃から、院内に新聞や雑誌や絵本を置くのをやめています。新型コロナの感染対策の一環です。

絵本や図鑑などはしかるべき場所に片付け、週刊誌や月刊誌はすべて、定期購読を解約しました。

ところが日経は、電子版の購読を続けたいこともあり、Wプランのまま解約していませんでした。

毎朝、電話による診療予約の受付を行う際に、日経を読みながら電話番をするのが私のルーチンです。

ただし電話番の合間に読むのは、紙面を広げなくても読める一面のコラムと最終面の文化欄だけです。

それ以外の記事はあとで電子版でじっくり読むので、紙の新聞は朝のうちからゴミ箱へポイとなります。

電子版単独とWプランの料金差は、月に723円。読まない新聞は、お金もムダだし資源(紙)もムダ。

それはわかっているのですが、朝の電話番の時に読むためだけに、これまで購読してきたのでした。

先日、日経ではなく熊日新聞が、間違えて宅配されていました。日経は熊日の販売所が配達しているのです。

すぐに電話をかけて、日経を届けてもらいました。販売所の方は、電話代の10円玉を置いて行かれました。

そのとき私は、ハッとしました。せっかく届けてもらったのに、どうせ読まずに捨てるんじゃないのかと。

私は浅慮を反省しました。販売所の方には、本当に申し訳ないことをしました。

読まない新聞を購読するのはお金と資源のムダだけでなく、配達してくれる方に失礼なことだと気付きました。

東京も熊本も全国も、新規感染者数が過去最多を更新中

当院の発熱外来受診者は、まだ1月頃ほどには多くはありませんが、PCR陽性者は少しずつ出始めました。

若い方が多く、しかもみなさん比較的軽症です。うっかり夏風邪と思ってしまいそうで怖いですね。

緊急事態宣言やマンボウの対象地域が広がりました。熊本もマンボウです。さて、宣言で何か変わるのか。

「何も変わらないんじゃないの?」と街頭インタビューに答えている方。まず、アナタが変わらなければ。

「人出が多いですねぇ」と銀座で苦々しく語っている方。まず、アンタが家にいなさいよ。

今日の参院厚生労働委員会の質疑を見ていても、田村厚労相の答弁はいつものようにダメダメですね。

自民「政治家は希望をもたらすことを言いたがる」(自見氏、自民議員にしては的を射たことを言います)

田村「何時までも我慢をする社会ではない。ちょっとずつ我慢を緩めていく社会にしたい」(は?)

立憲「中等症でも原則自宅療養は、重大な方針転換ではないか」(ですね)

田村「中等症原則、これは入院であります」(おい!)

公明「中等症の自宅療養が全国一律でないのなら、説明してほしい」(でしょう)

田村「軽症でも急激に悪化する可能性が高いと判断されれば入院となります」(こらこら)

菅首相を筆頭に、ほとんどの閣僚の答弁がズレてます。質問に対して真っ直ぐに答える気がないようです。

自宅療養が増えれば、外来診療がひっ迫するのでは

新型コロナは、首都圏や沖縄・関西・福岡のみならず、熊本も感染者数がドンドコ増えています。

「5大臣(御大尽)会合」が開かれ、ついに熊本にもマンボウが適用されることになりました。

政府が打ち出した「中等症以下の感染者は自宅療養」という原則に対しては、批判が集中しています。

誰もが心配するのは、自宅で病変が急変した場合に迅速な医療対応が受けられるかということです。

この点について田村厚労相は、「往診に関して(診療報酬の)加算によって積極的に進める」と述べました。

これはつまり、「医者にボーナス出して働かせるから大丈夫」という、まことに遺憾な考え方です。

こんなことだと、自宅療養を基本とする方針がうまくいかなければ、それは医者のせいだと言われかねません。

自宅療養の患者が増えて往診にエネルギーが割かれると、その代わり、外来など別の部署にしわ寄せが来ます。

たとえ病床稼働率は減らせても、外来診療のパワーが奪われることにならないか、それも心配になります。

熊本市は、自宅療養者が受診できる医療機関リストを整備するため、各医療機関に意向調査を行いました。

当院は、一般診療と発熱外来とワクチン接種で手一杯なので、現時点ではリスト入りを申し出ませんでした。

しかし今後、感染者がさらに増えて自宅療養者だらけになった場合、「感染者外来」が必要になるでしょう。

首都圏の医療機関ではすでに、そんな状況になっているのかもしれません。ひっ迫するのは外来も同じです。

接種の仮予約受付を内々に再開してます

新型コロナウイルス感染はついに、中等症以下の感染者は基本的に「自宅療養」とすることになりました。

病床がひっ迫するために追い込まれて政府が打った手は、もちろん後手後手の悪手ですが、やむを得ないのか。

自宅で誰がどのようにケアするのか。病状急変には適切に対処できるのか。難しいことになりそうです。

ここに来て熊本でも、感染者数が急激に増えています。ワクチンの接種を急ピッチで進めなければなりません。

熊本県は昨日、「県民広域接種センター」を開設しました。夜間の接種を行っておりなかなか好評のようです。

熊本市ではしかし、国からのワクチン供給不足のため、予約受付は7月14日からずっと中断しています。

当院のように個別接種を行っている医療機関も、新規の予約受付を停止するように指示されています。

ようやく先週、8月28日から予約を受け付けて良いという連絡が入りました。接種は9月13日再開です。

それと同時に、9月13日からはどの日に何人接種したいのか希望数を言え、という調査が来ました。

そんなこと急に聞かれても、予約は受け付けるなと言われているのに、どうやって希望数を決めればいいのか。

ですが、このような調査では、何か数字を書いて出しておかないと、ワクチンが供給してもらえなくなります。

申請した通りに配給されるわけではなく、あくまで意向調査だと市は言いますが、たぶん重要な調査です。

市としては、限られたワクチンを各医療機関に配分するために、きっと何か「数字」が欲しいはずですから。

というわけで当院では今週から、新規の接種の「仮予約」を内々に受付中です。

スペースグレイでクールに

電子カルテ用のMacとして、4年前からは「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-848.html" target="_blank" title="MacPro (Late2013)">MacPro (Late2013)</a>」をメインの診察室で使っています。

その性能以上に、黒い円柱状の奇抜な形で発売当初は話題となった、当時としてはMac最高性能機です。

Mac本体には問題無いのですが、酷使してきたBluetoothキーボードが最近ガタつき始めました。

でも我慢して使い続けてきたある日、大事な仕事道具をケチってどうする、というささやきが聞こえたのです。

そこでついに、薄型の「Magic Keyboard」に変えたんですね。これが快適。見た目もスッキリ格好いい。

するとこんどは、予想はしてましたが、外付けのテンキーとトラックパッドがみすぼらしく見えてきました。

そこで次に、トラックパッドを「Magic Trackpad 2」に変えたんですね。これはいい。とても快適。

しかしそうすると、安っぽいテンキーがいよいよ我慢ならなくなってきました。

Magic Keyboardにはテンキー付きもありますが、その場合はOSのバージョン10.12以降が必要です。

私は最新のOSが好みですが、電子カルテ用のMacでは例外的に、保守的な(古い)OSを使っているのです。

そんなある日、テンキー付き「Mac Keyboard スペースグレイ」なら、古いOSが使えることを知りました。

かつて「iMac Pro」用に発売された限定品で、Apple Storeではもう買えないのでAmazonで発注しました。

黒光りするMac Keyboard スペースグレイは、渋くて良いですね。

でもそうすると、こんどはシルバーのMagic Trackpad 2が気に入らない。渋くない。

そこでついに、トラックパッドもスペースグレイに買い替えました。これも絶版だったので高く付きました。

Apple純正のスペースグレイのキーボードとトラックパッドが並ぶと、これはもう、最高にクールです。

ひとつ買い替えたのを機に結局、周辺機器をまるっと一新する事になってしまいましたが、ま、いいでしょう。

で、いまディスプレイが気になり始めているんですけど。