熊本の病床ひっ迫も、かなりヤバいです

家族内に新型コロナウイルス感染者が出ると、家庭内での隔離やら動線分離などのやりくりが大変です。

感染者以外の家族みんなが濃厚接触者と認定されたとしても、その全員が実際に感染しているとは限りません。

なので、濃厚接触者どうしでも、互いになるべく接触をしないように、注意しなければなりません。

厳密に言うなら、家族全員がそれぞれ居住空間や動線を分離しなければなりませんが、それは難しいでしょう。

最近は、家族内にひとり感染者が出ると結局、残りの全員が陽性になります。デルタ株のせいかもしれません。

濃厚接触者である家族を全員検査したら全員陽性という悲惨な事例に、当院でもしばしば遭遇します。

ひとつ良いこと(良くもないけど)があるとすれば、家庭内での隔離や動線分離が必要なくなります。

小中学生の感染に遭遇することはもう当たり前になりました。感染者の年齢層は明らかに低年齢化しています。

もちろん大人の、中高年の感染者もいますが、たいていの方はワクチン未接種です。

ワクチンが接種できない小学生や乳幼児は、親からの家庭内感染から逃れるすべがありません。

逆に子どもが幼稚園や学校で感染して家庭に持ち込むケースもあって、親も油断できません。

当院で診断した感染者の多くは自宅で経過観察となっていますが、なかには自宅で病状が急変する方もいます。

最近、救急車で病院に搬送され、しかし入院できずに自宅に戻り、その後さらに病状が悪化した方もいました。

熊本は東京などに比べれば感染者数は少ないですが、病床のキャパも小さいので病床のひっ迫度も急変します。

医療崩壊はもう始まっています。