やむを得ないとしても、自宅待機は危険です

平日だというのに今日は、「濃厚接触者」の方の検査受診がとても目立ちました。

家族の感染で保健所から濃厚接触者と認定されたのにPCR検査がすぐに受けられない「検査難民」の方々です。

保健所が行う検査まで3,4日待たされるようで、それが待ちきれずに当院に来られるのです。

最近は保健所から直接、PCR検査依頼の電話が入ってきます。当院のキャパの範囲で受け入れています。

濃厚接触者だけでなく実際に発症した人も、検査を受けて結果が出るまでに、かなり日数がかかっています。

たとえば当院で日曜日にPCR検査をする方の多くは、金曜日か土曜日ごろに発熱等で発症した方々です。

採取した検体(唾液)は所定の方法で梱包し、冷蔵保存します。日曜には検査センターの回収がないからです。

月曜の朝、検査センターに検体回収を依頼し、その日のうちに検査が行われ、夜遅くに結果報告が入ります。

その結果を、患者本人と保健所に電話連絡し、厚労省のHER-SYSに入力し、保健所にFAXを送ります。

保健所から感染者に連絡が入り、病状に応じた対処が始まるのは深夜以降、場合によっては翌日になります。

多くは自宅待機となり、パルスオキシメーターが貸し出され、保健所による経過観察が始まります。

今朝、ある感染者から当院に電話があり、Spが83%だと相談を受けました。保健所に電話がつながらないと。

家庭内に感染が拡大し、幼児を含め家族全員が感染した事例も珍しくありません。自宅待機は危険です。