「院長は濃厚接触者ですが大丈夫です」

医療従事者が濃厚接触者になっても、医療に従事する目的であれば、自宅待機は不要で外出可能になりました。

悪く言えば、感染の疑いがあっても働けと言うことですが、医療者にしてみれば動きやすくなったと思います。

ただし万一感染していた場合は、医療に従事することで患者さん等への感染拡大が懸念されます。

なので濃厚接触者が働く場合には、周囲の人の感染を防ぐために、個人防護具を使わなければなりません。

コロナ禍の初期の頃から、もしも自分がコロナに感染した時、どのように振る舞うべきかを考え続けています。

体調さえ許すなら、院長室にこもって電子カルテを操作すれば、患者さんの診療や処方を行うことができます。

同じ院内にいながらも、遠隔診療や電話診療と同様の手順です。なんなら酸素を吸いながらでも診療できます。

そんなアホな診療アルカイダと思うかもしれませんが、濃厚接触程度で診療に穴を開けてはならないのです。

厚労省はつい6日前に、濃厚接触者となった医療従事者が新型コロナ診療を行う事を認めたばかりでした。

それが昨日になって、新型コロナに限らず、全ての医療行為に拡大して認めることになったわけです。

濃厚接触者でありながら従事する場合は、毎朝PCR検査か抗原検査を行い、陰性を確認する必要があります。

しかし実際に院内で、どのような体制で診療等にあたるべきか、明確な指針は示されていないようです。

厚労省が認めたからといって、自分が濃厚接触者であることを隠して診療するのは問題でしょう。

「院長は濃厚接触者ですが、感染に注意して診療を行っています」みたいに院内掲示しなければなりません。

それでも通常通りの対面診療は難しいかもしれませんね。やはり安全を考えたら「院内遠隔診療」になるのか。

ていうかそれ以前に、来院者があるのかどうか。