PCR陽性率の急上昇がヤバい

当院の発熱外来でのPCR検査を希望する方が増えていますが、曜日や時間帯によっては、お断りしています。

人員や診察室や駐車場のキャパオーバーのためです。それに検査センターへの検体提出時間帯も限られます。

8月9日の振替休日には32人のPCR検査を行いましたが、そのうち5人が陽性で、その陽性率に驚きました。

報告を受けた保健所の方も、「げっ、先生のおかげで熊本市100人越えですよ」とやんわり苦情を口にします。

ところが、昨日の日曜日に行った22人のPCR検査では、8人が陽性であることが今日判明しました。

保健所の反応は「げげっ!」ですね。陽性率36%は、首都圏並みにヤバい数字です。

PCR検査の結果が出たらまず、陰性判明者への電話連絡をします。今日はそれが、午後7時頃でした。

「はい、そうですか」という方から、「えっ、陰性!良かったぁ〜」と歓喜する方まで、反応はさまざま。

続いて、PCR陽性者8人に対して一人一人、ある意味で「不幸の電話」をかけていかなければなりません。

「あー、そうですか」みたいな弱い反応が意外に多いのは、コトの重大さにピンと来てないのかもしれません。

病状を聞き直し、持病の有無や行動歴などを確認し、「発生届」に必要な情報を得ていきます。それを8人分。

ついで、なじみの保健所に電話します。それが前述したような反応なのです。

それから、厚労省のHER-SYSへのデータ入力です。これが自動的に、保健所へ提出する発生届となります。

その次は、「入院チェックリスト」の作成。8人分作り、印刷して、保健所にFAXしました。

ここまでの手順でようやく作業終了。時刻は午後8時40分。今日の診療自体は6時に終わったんですけどね。

日本各地がそうであるように、熊本もいま大変な状況になりつつあります。絶対に油断はできません。