「新型コロナワクチンと誤情報」と題したNHKの特番がありました。
出演者の選定など番組構成にはやや難がありましたが、取り上げているテーマはとても重要です。
誤情報の拡散を分担する段階は、次のようにまとめられるようです。
(1)発信者:一部の偏った考えの医師や陰謀論者など
(2)拡散者:関心のあるテーマのデマを意欲的に拡散する人たち
(3)翻弄される人々:接種が心配になると同時に、親切心からさらなる情報拡散に手を貸す
誤情報による洗脳が煮詰まると、必ずしも理詰めでは解除できないというのが、難しいところなんでしょうね。
どうやら、(1)は論外だけど表現の自由なのでしょうがないとして、(2)に問題があると思えてきます。
今晩の番組を見ていて、私は(いつものように)HPVワクチンの副反応問題を考えました。すわなち、
(1)発信者:ワクチンとの因果関係は不明のまま、センセーショナルな副反応(?)映像を垂れ流すメディア
(2)拡散者:接種を事実上止めてしまうことで、ワクチン副反応説にお墨付きを与えてしまった厚労省
(3)翻弄される人々
HPVワクチンでは、非科学的な一種の陰謀論を、国が間接的に認めた格好になっています。
その問題を放置したままで、新型コロナワクチンでは、デマ情報に注意せよなどと偉そうなことを言えるのか。
これを機に、HPVワクチンを科学的根拠も無く止めている異常な状態に、国は早く気付いて欲しいものです。