銀の玉、あれこれ

人間ドックで脂肪肝を指摘され、しばらく食後のデザートを控えていたら、3週間で1.5キロ減量しました。

それで油断して、せっかく軌道に乗っていた「休甘日」が、最近は不徹底になってますね。いけません。

さて、今夜の食べ納め(のつもり)のスイーツには、トッピングに銀色のツブツブが乗っていました。

私は昔から、この銀粒は嫌いです。たぶん、「仁丹」を想像してしまうんでしょうね。

噛んだら最後、スイーツの味が台無しになりそうで、小粒なら噛まずに飲み込むし、大粒なら食べません。

聞けばこの粒、「アラザン」という名称らしいですね。60年以上生きてきて、私は今日それを知りました。

フランス語ですか。 “argent” 。辞書を引くと、英語でも「銀」とか「銀色」の意味があるんですね。

そうか。原子記号で銀は「Ag」じゃないですか。銀がなぜAgなのか、もっと早く疑問を持つべきでした。

となると、アルゼンチン(Argentine)の語源も「銀」じゃないの、と思ったら、まさしくその通りでした。

スペイン人が昔、「銀の川」の意味で命名した「ラ・プラタ川」に由来しているとのこと。

子どもの頃によく遊んでいた「銀玉鉄砲」の「銀玉」もまた、アラザンや仁丹に似た銀の玉でしたね。

「BB弾」とは似て非なるもので、銀玉の方がやや大きく、形もいびつでした。

鉄砲もチャチで安いので、子どもでも買えるものでしたが、撃たれるとそれなりに痛い武器でした。

いま、あの手の飛び道具を小学生や幼児が使うのは、安全面からも問題でしょうね。

九州の川がまた、あちこちで危険な状況

熱海の土石流には驚きましたが、気が付けば地元九州でも、線状降水帯による大雨で被害が出ています。

阿蘇の水を受けた白川を今朝通勤中に眺めてみると、なかなか激しい流れになっていました。

ちょうど1年前に氾濫した<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3199.html" target="_blank" title="球磨川">球磨川</a>の流れも、危険な状況です。

さらにその南、鹿児島北部を流れる<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2485.html" target="_blank" title="川内川">川内川</a>は、すでに氾濫しています。

川内川の上流域に、「東洋のナイアガラ」ともいわれる「曽木の滝」があります。

ニュース映像を見ると、水量が多すぎてもはや滝の様相はなく、茶色の濁流が激しく流れていました。

この滝から少し下ったところに「曽木発電所遺構」があります。チッソの前身である曽木電気発祥の地です。

いま現在の水位だと、遺構はほぼ水没した状態でしょう。

川内川の最下流域の「薩摩川内市」に、私は昭和63年に3カ月間住んでいました。当時は「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1407.html" target="_blank" title="川内市">川内市</a>」でした。

この地は「川内原子力発電所」で有名ですが、「川内大綱引」という400年以上も続く祭でも知られています。

毎年秋分の日に行われる伝統行事ですが、新型コロナのために昨年は中止され、今年も中止が決まっています。

そういえば私が川内市にいた年は、昭和天皇の体調が思わしくないことに配慮して、大綱引が中止されました。

「線状降水帯」という概念は比較的新しいものだとしても、その現象自体は昔からあったかもしれません。

「牛乳瓶が一杯になったら集中豪雨」のようなフレーズのTV–CMを、子どもの頃に見た気がします。

当時はピンときませでしたが、瓶の高さを考えると、150mm以上の猛烈な雨量を表すものだったのでしょう。

昔から豪雨はあったけど、都市開発や人口密集が進み、被害が拡大しやすくなっているのかもしれません。

東京五輪はお茶の間で楽しみましょう

緊急事態宣言下で行われることになった東京五輪は、1都3県のすべての会場で無観客開催が決まりました。

人流とか、3密とか、さまざまな観点から、感染拡大を少しでも抑えることには有効でしょう。

外国人選手にしてみれば、日本人観客しかいない場所での競技を避けられることになりました。

観客の大きな声援によって一層の力が発揮できるという、開催国選手の特権が消え失せたわけです。

でも、そもそもトップアスリートが自分の競技に集中するときには、観客の有無など関係ないかもしれません。

新しい国立競技場は、奇しくもイスの色がランダムに配色されているおかげで、無観客でも満員に見えます。

まさか隈研吾氏が無観客開催を予測していたわけじゃないでしょうけど、いま思えば秀逸なアイデアですね。

少なくとも「ザハ案」でなくてよかった。あのデザインの会場で無観客は、あまりにもシュールですから。

無観客の開会式会場に、観客ではない「関係者」が何人入るのか知りませんが、そこに目くじらはたてません。

むしろ、報道陣にはしっかり入っていただいて、圧倒的迫力の「五輪映像」を放送・配信してほしいですね。

それに間に合うように購入した大型の有機EL・4Kテレビが、来週わが家に届くんですから。

映像技術については、もう何年も前から、日本のメーカーや放送局や技術者らが研究を重ねてきたはずです。

ただし盛り上がっていたのは2年前まで。昨年からのコロナ禍で、楽しい話はすっかり影をひそめていました。

でも幸か不幸か、五輪開催が1年延期されたおかげで、放送技術にもさらなる磨きがかかったことでしょう。

無観客開催になったので観客席にも無数のカメラを設置できるし、これはすごい映像が期待できますね。

そんなわけで、かつては開催に懐疑的だった私も、いまは東京五輪が素直に楽しみです。

選手村でクラスターが発生して競技がガタガタになるとか、そんなことだけは無いよう、心から祈っています。

まとめて買うと高くなることもある

Amazonでは、まとめ買いすると価格が割高になる事が時々ありますね。他の通販でもあるかもしれません

ゼブラの油性ペン「マッキー」(ノック式)を買おうとAmazonで探したら、1本113円でした。

どうせなら5本ぐらい買っとこうかと、5本セットにしたらこれが666円。なぬ。113円の5倍より高いじゃん。

驚いたことに、5本セットに限らず、2本でも3本でも30本でも、セットの方が1本当たりの価格が高いのです。

割高なセットを買う意味はないので、「単品を5個」発注しました。支払額はもちろん、単品価格の5倍です。

このような価格設定になっている理由がわかりませんが、配送や出店業者との関係などがあるんでしょうか。

一般には、まとめ買いした方が何でも割安です。

コンタクトレンズとか洗剤や柔軟剤などの日用品は、セールの時にまとめ買いしています。

後先考えずに半年分ぐらい買ってしまうので、置き場に困ることになります。

元来「割安」に弱い上に、この歳になるとつい「大人買い」をしてしまうんですね。

4人目の孫が生まれた時に新生児用のパンパースを3カ月分買ったら、ヒンシュクも買いました。

置き場の問題だけでなく、新生児期が3カ月も続かないことに気づいていませんでした。

テレビ音声をAirPodsで聞く

リビングのテレビ音声を、私の定位置であるダイニングでいかにクリアに聞くか。この10年間のテーマです。

最初の解決策は、「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-441.html" target="_blank" title="TV用ワイヤレススピーカー">TV用ワイヤレススピーカー</a>」でした。

テレビの音声出力RCA端子(ピンジャック)からミニプラグへの変換ケーブル経由で、送信機に接続します。

手元のスピーカーで受信してテレビ音声を再生する、そういうシステムです。

使用周波数が2.4GHz帯域なので、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-503.html" target="_blank" title="電子レンジ">電子レンジ</a>を使うと聞こえなくなります。それに故障しやすいんですね。

最初のメーカーは忘れましたが、2台目はSONY製に変えても故障して、いま使ってるのは3台目です。

それでも音声が途切れがちになり始めてからすでに、1年以上経っています。

また同様のスピーカーを買うのも芸が無いので、別の方策を考えていたらひらめきました。

テレビ側にBluetoothの音声送信機を付けて、AirPodsで聞けばいい。探したらすぐに見つかりました。

「AirFly Pro」というのがそれ。入力端子はミニプラグなので、ピン–ミニジャック変換ケーブルも同時購入。

ピンはテレビの音声出力端子に差し、所定の作法でAirFly Pro本体とAirPodsをペアリング。とても簡単。

ところが、ピン出力は音量調節ができないので、このシステムでは音声が大きくてとても耐えられません。

アイデアは良かったんですが、なかなか思った通りにはいきませんね。

(追記)後日、Bluetooth送信機を音量調節ができる機種に買い換えたら、快適に使えるようになりました。

てことで今は、テレビで追っかけ再生のNHKを見ながら、手元のMacで「NHKプラス」の音声を聞いてます。

両者のタイミング調整に少々手こずりますが、絵と音がピッタリ合えばもう最高です。AirPodsも使えます。

じゃあ最初からMacで視聴すればいいじゃん、と言ってはなりません。創意工夫の過程が楽しいのです。

などとアホなことで小さな幸せを感じつつも、この手法はNHKしか使えんなぁ、といま気付いたところです。

接種対象は大幅に前倒し拡大したものの

熊本市は今日、新型コロナワクチンの接種対象を大幅に前倒しして、12歳以上の全市民に拡大しました。

この「第5期接種」の受付開始は7/10、接種期間は7/26〜8/15ということになっています。

全市民に拡大するって、ワクチン余ってるの?、と思ったら大間違い。確実に足りなくなります。

接種実績に応じて国からワクチンが供給されるので、ともかく前倒ししてでも今は接種するしかないのです。

次の「第6期接種」以降の受付開始は未定です。ワクチン供給状況次第とのこと。

来月には接種に急ブレーキがかかるかもしれませんが、第5期の2回目の接種って、大丈夫なんでしょうかね。

熊本城ホールの大規模集団接種に、今日は4回目の出動をして来ましたが、ずいぶん様変わりしていました。

昨日から、45歳以上の全市民に対する「第4期接種」が始まっているからでしょう。

来場者は2,100人以上と多く、私は133人の問診を担当しました。

そのうち高齢者はわずか6人。高齢者施設等の従事者が2人、60〜64歳は14人でした。

多かったのは、基礎疾患のある方が35人で、何も優先接種理由の無い45歳以上の方は76人もいました。

45歳以上の方へは当初「第6期接種」で8/16から開始の予定でしたが、すでにかなり前倒しされています。

市がそんな方針なので、医療機関における個別接種も、年齢制限は事実上撤廃されたと考えてよいでしょう。

うかうかしていると、ワクチンは集団接種にとられて、個別接種の分が足りなくなるかもしれません。

当院も精一杯予約を受け付けているところですが、予約通りには接種ができなくなる可能性もあります。

8月以降の先行きはホントに不透明です。ワクチンの供給が途絶えないことを、ただ祈るしかありません。

デルタ航空の株価はどうなってるか

無観客開催になるかもしれませんがともかく、東京五輪はやるのでしょう。そこはもう、反対しませんから。

私もテレビを買い換えちゃいましたよ。4K有機ELです。こうなりゃもう、五輪の映像美に期待するしかない。

熊本ではここのところ新型コロナの新規感染者数は少ないのですが、どうしても首都圏の数字が気になります。

「インド型変異株」改め「デルタ株」の感染力が、あなどれません。さらに変異して「デルタプラス」ですか。

「イギリス型」とか「南アフリカ型」など、変異株は最初にそれが確認された地域の名称で呼ばれてきました。

これがその地域の差別・偏見を生むとして、WHOは5月末に、ギリシア文字で呼ぶ方針を打ち出しました。

インドだけでなく、イギリス・南アフリカ・ブラジル型もそれぞれ、「アルファ・ベータ・ガンマ株」ですか。

このままギリシア文字で進めると、「カッパ株」とか「クサイ株」なんてのも、いつか出てくるんですかね。

で、「デルタ株」といえば気になるのが、2年前にお世話になった(お世話もした)<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2899.html" target="_blank" title="デルタ航空">デルタ航空</a>の株価です。

さいわい、WHOの決定から株価が暴落した気配はなさそうですが、コロナ禍で経営が良いワケがありません。

ていうか、世界中の航空会社がひどい状況です。

昨年の今頃、「ANA株主優待割引券」が驚くほど値下がり(暴落)したので、ネットでまとめ買いしました。

でも、コロナ禍特例で有効期限が延長されたものの、なかなか使う機会がありませんね。ある意味、銭失いか。

ワクチンを接種しても感染することはあるので誤解なきように

新型コロナワクチンの接種後に発熱が続いたと思ったら、新型コロナウイルスに感染してた!

そんな有名人の事例が報道されるので、副反応と発症とはどのように区別するんだ、って話になっています。

たとえば接種の6日後に発熱した額賀元財務相や、2日後に熱が出た気象予報士の依田さんのことです。

このような報道はしかし、誤解を招かぬよう、もう一歩踏み込んでほしいものです。

というのも、「ワクチンを打ったらコロナに罹ってしまうことがあるんですね」と言う方が最近いたからです。

「ワクチンを打っても」じゃなくて、「ワクチンを打ったら」てところが問題。

つまり「ワクチンから感染することがあるんですね」という意味なのです。これは誤解です。

新型コロナウイルスワクチンの成分で新型コロナウイルスに感染することは、あり得ません。

ここでワクチンのおさらい。

・生ワクチン:病原体を弱めて接種し、感染した時と同じような体の免疫反応を起こさせるもの

・不活化ワクチン:病原体を無毒化したもの(の一部)を接種して、からだに病原体の特徴を覚え込ませるもの

・mRNAワクチン:病原体の一部の設計図を接種して体内でそれを作らせ、その特徴を覚え込ませるもの

mRNAワクチンは人類未体験の新しいメカニズムの薬ですから、未知の副反応が絶対ないとは断言できません。

それでも接種が推奨されているのは、新型コロナに罹患することのリスクと天秤にかけた上での判断です。

基本的には接種推進派の私ですが、接種をためらう人には強くは勧めません。それが私の精一杯の良識です。

予約対象を拡大してはみたけど

12歳〜64歳の方への、新型コロナワクチン接種の予約受付を、当院でも始めています。

ワクチンの供給に不安があるので、当面は原則として当院かかりつけの方とそのご家族の方が対象です。

個別接種の促進策として厚労省は、1日で50人以上接種した医療機関には支援金を出すと言っています。

その甘い言葉につられて、一部の土曜や祝日に、当院なりの「大規模接種日」を計画しています。

ところが、ここに来てワクチンが希望通りに配送されるかどうかが、不透明になってきました。

予約を受け付けたのに接種はできない、なんて詐欺みたいなことが、今後起きるかもしれません。

かつて、日本の接種率が上がらないのは「打ち手」が足りないからだと言われてきました。

医師会や医者、とくに開業医が非協力的だなどと、テレビで非難する「ジャーナリスト」もいました。

なので一生懸命に接種プランを工夫して予約をとってきた医療機関はいま、ワクチン不足に閉口しています。

ワクチンが確保できず2回目が接種できない方や、1回目すら接種ができなくなる人も出てきそうです。

大事な大事なワクチンなのに、予約を受け付けておきながら接種はできません、なんてとても言い難い。

集団接種の場合にはブーイングで済んだとしても、個別接種では医療機関の信頼にかかわる大問題ですから。

大規模集団接種出動3回目で、ちょっとヘマ

熊本城ホールでの新型コロナワクチン大規模集団接種に、3回目の出動をしてまいりました。

今日の被接種者は、高齢者よりも高齢者施設等の従事者が多く、先週とはまったく異なる印象でした。

私は83人の予診を担当しました。高齢者は11人だけで、ほとんど(72人)は施設従事者でした。

全体の年齢層が若いので、持病をお持ちの方が比較的少なく、予診はサクッとスムーズに流れました。

ところで今日は、10時頃に1人目の予診を終えた後、30分以上誰も私の予診室に通されない珍事が起きました。

接種後の体調急変に備えての対応要員として、私が「温存」されてるんだろうかと勝手に思ったりしました。

10時37分にやっと予診室入口のカーテンが開いたかと思ったら、案内係の方がこう言いました。

「先生。予診が終わったんならカーテンを開けてください。予診が終わってるのかどうか、わかりませんよ!」

ありゃ。すみません。だって、先週は係の人がカーテンの隙間からチラチラ中をのぞき込んでくれたんだモン。

そんなこんなで最初の30分をムダにしたので、その後の予診はもちろん猛スピードで挽回しました。

今日はアナフィラキシーの既往がある方が2人いました。一人は食物、もう一人は薬物アレルギーでした。

ワクチン成分との共通性は低いと考えて、接種はしました。ただし、接種後の経過観察は30分ほど行いました。

一般に「30分」というのは、アナフィラキシーがもっとも起きやすいタイミングの、あくまで目安です。

まれには、数時間後に起きる場合もあり得ます。なのでワクチンは、夕方以降に接種するもんじゃありません。

接種後数時間は、万一体調が急変してもいいように、なるべく人目のあるところにいるようにしましょうね。