五輪の盛り上がりとコロナの増え方が、ここまでシンクロしますか

新型コロナについては連日書きたくもないのですが、感染者が増えすぎて触れないわけにはいきません。

予想はしていましたが、東京ではついに3千人超え。全国各地で感染者が過去最多レベルです。

多くの医療従事者が緊迫した雰囲気で、病床ひっ迫への危機感を露わにしています。私も同感です。

ところが政治家となると、反応が違うんですね。

・連休中に減っていた検査数が連休明けに増えたので、感染者数が(見かけ上)増えた(だけだ)

・人流は減っている(ホントかね)

・感染者のうち高齢者の割合が減っているので、ワクチンの効果が出ている

どうして彼らは、一大事なのに平静を装い、物事を真正面から受け止めようとしないんでしょうね。

責任を回避したい一心なのか、政治家はどうしても、自分たちに責任のある危機を矮小化しがちです。

その不誠実な態度が、国民感情との乖離を招き、政治家は信頼を失うのです。

感染者数が増えたのなら、「これはもう、大変なことになってます」と、素直に認めましょうよ、市民目線で。

「このままでは、東京五輪の継続も危ぶまれます」とまで言ってもいいでしょう。

その上でしかし、よい情報も取り上げつつ建設的な解決策を提示し、国民の協力を求めればいいのです。

「人流も減っていますし、そこ(五輪中止)はありません」という菅首相の言い方は、国民の反発を招くだけ。

「私は五輪を中止したくありません。みんなで人流を減らしましょう」とでも言えば、まだマシなのに。