熱海の土石流には驚きましたが、気が付けば地元九州でも、線状降水帯による大雨で被害が出ています。
阿蘇の水を受けた白川を今朝通勤中に眺めてみると、なかなか激しい流れになっていました。
ちょうど1年前に氾濫した<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3199.html" target="_blank" title="球磨川">球磨川</a>の流れも、危険な状況です。
さらにその南、鹿児島北部を流れる<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2485.html" target="_blank" title="川内川">川内川</a>は、すでに氾濫しています。
川内川の上流域に、「東洋のナイアガラ」ともいわれる「曽木の滝」があります。
ニュース映像を見ると、水量が多すぎてもはや滝の様相はなく、茶色の濁流が激しく流れていました。
この滝から少し下ったところに「曽木発電所遺構」があります。チッソの前身である曽木電気発祥の地です。
いま現在の水位だと、遺構はほぼ水没した状態でしょう。
川内川の最下流域の「薩摩川内市」に、私は昭和63年に3カ月間住んでいました。当時は「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1407.html" target="_blank" title="川内市">川内市</a>」でした。
この地は「川内原子力発電所」で有名ですが、「川内大綱引」という400年以上も続く祭でも知られています。
毎年秋分の日に行われる伝統行事ですが、新型コロナのために昨年は中止され、今年も中止が決まっています。
そういえば私が川内市にいた年は、昭和天皇の体調が思わしくないことに配慮して、大綱引が中止されました。
「線状降水帯」という概念は比較的新しいものだとしても、その現象自体は昔からあったかもしれません。
「牛乳瓶が一杯になったら集中豪雨」のようなフレーズのTV–CMを、子どもの頃に見た気がします。
当時はピンときませでしたが、瓶の高さを考えると、150mm以上の猛烈な雨量を表すものだったのでしょう。
昔から豪雨はあったけど、都市開発や人口密集が進み、被害が拡大しやすくなっているのかもしれません。