12歳〜64歳の方への、新型コロナワクチン接種の予約受付を、当院でも始めています。
ワクチンの供給に不安があるので、当面は原則として当院かかりつけの方とそのご家族の方が対象です。
個別接種の促進策として厚労省は、1日で50人以上接種した医療機関には支援金を出すと言っています。
その甘い言葉につられて、一部の土曜や祝日に、当院なりの「大規模接種日」を計画しています。
ところが、ここに来てワクチンが希望通りに配送されるかどうかが、不透明になってきました。
予約を受け付けたのに接種はできない、なんて詐欺みたいなことが、今後起きるかもしれません。
かつて、日本の接種率が上がらないのは「打ち手」が足りないからだと言われてきました。
医師会や医者、とくに開業医が非協力的だなどと、テレビで非難する「ジャーナリスト」もいました。
なので一生懸命に接種プランを工夫して予約をとってきた医療機関はいま、ワクチン不足に閉口しています。
ワクチンが確保できず2回目が接種できない方や、1回目すら接種ができなくなる人も出てきそうです。
大事な大事なワクチンなのに、予約を受け付けておきながら接種はできません、なんてとても言い難い。
集団接種の場合にはブーイングで済んだとしても、個別接種では医療機関の信頼にかかわる大問題ですから。