熊本城ホールでの新型コロナワクチン大規模集団接種に、3回目の出動をしてまいりました。
今日の被接種者は、高齢者よりも高齢者施設等の従事者が多く、先週とはまったく異なる印象でした。
私は83人の予診を担当しました。高齢者は11人だけで、ほとんど(72人)は施設従事者でした。
全体の年齢層が若いので、持病をお持ちの方が比較的少なく、予診はサクッとスムーズに流れました。
ところで今日は、10時頃に1人目の予診を終えた後、30分以上誰も私の予診室に通されない珍事が起きました。
接種後の体調急変に備えての対応要員として、私が「温存」されてるんだろうかと勝手に思ったりしました。
10時37分にやっと予診室入口のカーテンが開いたかと思ったら、案内係の方がこう言いました。
「先生。予診が終わったんならカーテンを開けてください。予診が終わってるのかどうか、わかりませんよ!」
ありゃ。すみません。だって、先週は係の人がカーテンの隙間からチラチラ中をのぞき込んでくれたんだモン。
そんなこんなで最初の30分をムダにしたので、その後の予診はもちろん猛スピードで挽回しました。
今日はアナフィラキシーの既往がある方が2人いました。一人は食物、もう一人は薬物アレルギーでした。
ワクチン成分との共通性は低いと考えて、接種はしました。ただし、接種後の経過観察は30分ほど行いました。
一般に「30分」というのは、アナフィラキシーがもっとも起きやすいタイミングの、あくまで目安です。
まれには、数時間後に起きる場合もあり得ます。なのでワクチンは、夕方以降に接種するもんじゃありません。
接種後数時間は、万一体調が急変してもいいように、なるべく人目のあるところにいるようにしましょうね。