人流管理はコミケのベローチェ方式を目指せ

64歳以下の方への新型コロナワクチンの接種券が熊本市でも届き始め、問い合わせの電話が増えています。

当院では接種枠(時間)が限られるため、当面はかかりつけの方を優先して予約を入れることになりそうです。

接種の流れで例年のインフルエンザワクチンと異なるのは、待合室の密集を避けなければならないことです。

なので予約時間を細かく設定して、待合室での密集を避けるように工夫しています。

ところが、とくにご年配の方は早め早めの行動をヨシとされるため、予約時間よりもだいぶ早く来院されます。

ほぼ全員が等しく早く来るのがさいわいですが、ともかく接種の時間が全体に前倒しに傾きます。

クリニックの程度ならまだしも、集団接種会場ともなると、早期来場者のやりくりは大変でしょうね。

熊本城ホールの大規模集団接種でも、来場者の密集のコントロールで苦労しているようでした。

初日の一昨日、予約時間よりも早く来た人を早めに入れたら、予診室前の待合が混雑してしまったとのこと。

そこで昨日は、時間厳守で中待ちに入れたら、今度は外のホールが混雑。予診室前はガラガラになりました。

杓子定規に管理するのではなく、混雑状況を見ながら臨機応変かつ迅速に誘導する、その柔軟性が問われます。

各部署の担当者が連絡を取り合って最適な人の流れを作る、そんな「人流」コントロールが重要なんですね。

東京の大規模接種センターでは、最近は人流コントロールがとても上手くいっているようだと聞きます。

一日の長ってやつでしょうか。「コミケのベローチェだ!」という声も聞かれますが、ちょっと意味不明です。