有機ELテレビを、ついに発注

わが家のリビングに12年近く鎮座してきたテレビ(液晶、2K)を、とうとう買い替える時が来ました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-790.html" target="_blank" title="購入当初から故障がち">購入当初から故障がち</a>で、液晶パネルもメイン基板もまるっと交換して、なんとかここまで頑張ってきました。

夏場には熱中症になりやすく、しばしば電源が切れるので、保冷材と外付けファンが必須でした。

世間では主流になりつつある4Kテレビを横目に見ながら、東京五輪前には買い替えようと、粘ってきました。

その五輪が延期され、なんとなく気分も盛り上がらないまま、しかし気がつけばもう開幕間近です。

じゃあいつ買い替えるのか。いま(居間)でしょう(#リビングだけに、#うまくない)。

あらかじめネットで入念なチェックを行った上で、まず1人で電器店に行き、当たりを付けておきました。

続いて大蔵大臣(#家人のこと、#昭和言葉)を同伴し、まるで営業マンのように候補商品を見せて回ります。

こういうのは、現物を見せるに限ります。4K有機ELと4K液晶を見比べたらもう、その差は歴然ですから。

候補を絞り、壁掛け工事の費用等を確認し、軽く値引き交渉などしてから、いったん自宅に戻りました。

で、最終的に発注したのは、当初ネットで選んでいた機種でもなければ、店頭で気に入った機種でもない。

おかしな事ですが、来月発売予定の新製品をネットで見つけたので、それを買うことにしました。

店舗回りをしたことは、けっしてムダではありません。メーカー毎の画質や印象をチェックできたからです。

選んだのは4K有機ELテレビです。4K液晶よりも割高なので、買うのに「勇気」要ります(#うまくない)。

歩道の無い道路では、人が最優先のはず

下校中の小学生の列にトラックが突っ込み2人が死亡するという、痛ましい事故が起きました。

どうやら加害者は、飲酒&居眠り運転だったとのこと。まずはこの運転手の行為が、言語道断です。

また事故現場は、車が走る横を子どもたちが恐る恐る歩く狭い道路でした。この構造こそが最大の問題です。

道なんてのは、もともとは、人が歩くための通路だったはず。

ところがいつのまにか、人と車がともに利用する道では事実上、力の強い車の方が主役になってしまいました。

歩道と車道がどうしても区分できない道幅なら、その道では車がスピードを出せない設計や工夫が必要です。

残念ながら今回の現場は、見通しの良い直線道路。子どもの脇を凶器が高速で次々に走り抜ける場所でした。

加害者の運転手は罪を認めています。認めれば許されることではありませんが、まあ認めないよりはマシです。

どこかの上級国民の様に、どのような証拠が提示されようと、証拠の方が間違っているという人もいますから。

職業運転手には、飲酒や健康チェックが必須でしょうけど、それよりも、今回のような道路をどうするかです。

さまざまなヒヤリハットと同様に、個人の注意や努力に頼るのではなく、事故が起こり得ない道にすべきです。

感染者が減っている間にワクチン接種

毎日の診療は、一般診療・発熱外来・子どもの予防接種・新型コロナワクチン接種、の4つに大別できます。

時間的・空間的分離には気を付けていますが、ときに不本意ながらニアミスもあり、やりくりに苦労します。

HPVワクチン接種希望者が、最近増えてきました。

しかも対象学年ギリギリの高1だけでなく中学生のお子さんも多く、何か好ましい変化が起きているようです。

新型コロナワクチンのおかげで「筋注」が市民権を得たのか、拒否反応が軽減してきたのかもしれません。

乳児に注射をすれば、みな大泣きします。注射する前から泣きます。同時接種の本数だけギャン泣きします。

泣き終わった後は、甘い甘い、ロタウイルスワクチンというご褒美が待っています。

幼児になると、注射が平気な子と嫌がる子に分かれます。大泣きして暴れる子、逃げ出してしまう子もいます。

適度に知恵が付いた年頃の子に対しては、子供だましの定番の作戦がありますが、昨日来た子の場合、

「おとなの注射器と、赤ちゃんの注射器、どっちにしようか?」

「・・・どっちも、いや!」

そうきますか。

じゃじゃ漏れの水際対策と、とほけた政治家

ウガンダ選手団の1人が空港検疫で新型コロナ陽性だったのに、他のメンバーらは泉佐野市まで移動した問題。

濃厚接触者と認定するまで3日間も長距離の移動を許すって、そんなにユルユルの「水際対策」ってあるの。

「水際」ってのは、この場合は空港でしょ。空港でいかにしっかり食い止めるか、そこに全集中しなきゃ。

最初の検査は空港で行っても、濃厚接触者の認定は移動先の保健所が行うという「縦割り行政」がもうダメ。

「疑わしきは隔離」。コロナの検疫はそれしかないのです。

テニスの全豪オープンでは、出場選手と関係者全員が、入国後に14日間の完全隔離を義務付けられました。

感染者と同じ航空機で入国した錦織圭選手らは、とても厳しい隔離対象となりました。

そこまで厳しい水際対策を行った大会の運営は、東京五輪のモデルケースになるともいわれたものでした。

ところが蓋を開けてみたら、東京五輪では序盤のうちから水漏れしまくり。

ウガンダ選手団に2人目の陽性者が出て、関係者が濃厚接触者に認定されるという感染拡大を招いています。

田村厚労相は、「市の職員が接触して濃厚接触になること自体、本来あってはならない」と発言しました。

どういう意味ですか。市職員への苦言(または叱責)に聞こえますが、もしもそうなら、とんだ筋違いです。

市の職員を感染者に接触させるような、そんな手ぬるい国の検疫システムこそが、あってはならないのです。

厚労相が言うべきなのは、「市職員を濃厚接触者にさせたことを、深くお詫び申し上げます」じゃないの。

最近、この人(田村氏)の口角から飛び出す言葉に、なぜかいちいちムカつきます。

諸事情あって集団接種は「中規模」でした

熊本城ホールで今週から行われている、新型コロナワクチンの<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3549.html" target="_blank" title="大規模集団接種">大規模集団接種</a>に、今日も出動してきました。

今日は午後だけの担当です。なので当院の診療は「半ドン」(=午後休診)にしました。

当院の開院当初は、全日休診(全ドン)は毎週金曜日だけで、火曜日は半ドンでした。

半ドンとはいえ、午前中受付の受診者の診療がとぎれるまで、しばしば午後3時ごろまで診療をしていました。

しかし今日は、午後から外出(出動)しなければならず、心を鬼にして昼からの診療をお断りしたのでした。

発熱外来の問い合わせも数件ありましたが、申し訳ないですが今日は、PCR検査も抗原検査もしませんでした。

今日は当院でのワクチン接種はなく、午後はもっぱら、集団接種会場でのお勤めとなりました。

さて、熊本城ホールに早く着きすぎたので、サクラマチをブラブラした挙げ句、くまモンのハンカチを購入。

それから14時前に現地入りすると、なんと会場の半分が「マイナビ転職フェア」会場になっています。

どうやら、熊本城ホールの「展示ホール」のうち一部が、他の催しに使われているようです。

今日・明日に限り、熊本城ホールの集団接種は、大規模ではなく中規模になっているわけです。

会場面積が半分なので、予診室も半減。全部で8室でした。医師も8人。接種予約者は約1000人。

私は午後だけ4時間の担当で、全部で47人を予診。約5分に一人を問診する、適度にヒマな作業でした。

外待ちから予診に至る被接種者の動線は、前回よりもムダが少なく、一目で洗練されてきたことがわかります。

日々の経験を元に改善し続けているのでしょう。来週また行きますが、その時どうなっているか楽しみです。

政策の内容以前に、まず態度が不誠実

「五輪開催がコロナ感染拡大につながらないか、天皇陛下が懸念していると拝察している」

西村宮内庁長官のこの発言が、波紋を広げています。その発言に対する政治家の反応が気に入りませんね。

加藤官房長官はそれを長官ご自身の見解だと述べ、菅首相も同様に長官本人の見解だと言い切りました。

天皇陛下が政治的発言ができないことを考慮し、宮内庁長官も政治家も、このような発言になるのでしょう。

しかしたとえそうであったとてしても、政治家らの木で鼻をくくったような発言は、聞いてて不愉快です。

「長官の発言を聞き、私もまた長官と同じように、天皇陛下のお気持ちを深く拝察いたしたところであります」

せめてこのぐらい言えば、「どうせ口先だけだろ」とは思いながらも、不愉快な気分にはならないのに。

まあそのことに限らず、首相も官房長官も、何を問われてもはぐらかすし、発言が不誠実で中身がありません。

菅首相はよく、「いずれにせよ」、という言葉を使います。これは私がいちばん嫌いなフレーズです。

重要な質問を受けても明確な回答は避け、議論を終わらせ、自分の言いたいことだけを言うための接続詞です。

最終的には、自分の責任で決断すればそれで結構。でも、人の言うことぐらいちゃんと聞く態度でなきゃ。

こんなときに「チャンピックス」が出荷停止

「ファイザー」といえば新型コロナワクチンですが、禁煙補助薬「チャンピックス」も作っています。

当院でも行っている「禁煙外来」では、3カ月間で4回ほどチャンピックスを処方して、禁煙に導きます。

ところがそのチャンピックスが今月、突然「出荷保留」となりました。供給が完全に止まりました。

他国に出荷された特定ロットにおいて、発がん物質の一種「ニトロソアミン」が検出されたのがその原因。

念のため、出荷済および製造中の全ロットにおいて検査をすることになり、出荷保留となったわけです。

困るのは禁煙外来通院中の方です。薬が切れると禁煙の継続が困難になる恐れがあり、禁煙外来が台無しです。

メーカーの都合で禁煙外来が中断し、それが原因で結果的に禁煙に失敗することにでもなれば大問題です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-50.html" target="_blank" title="11年前">11年前</a>にも、チャンピックスの欠品騒ぎで迷惑を被ったことがありましたが、今回はそれよりもタチが悪い。

そもそも禁煙は、タバコに含まれるニコチンやニトロソアミンなどの有害物質の体への影響をなくすのが目的。

ところがその禁煙補助薬に、どうしてニトロソアミンが混入するんですかね。

当院ではもう、隣の薬局が持っている在庫の範囲でしかチャンピックスを処方できません。わずかな量です。

計算上、いま禁煙外来通院中または通院予約済の方の分しか薬がなく、もう新規予約は受け付けられません。

「コロナに罹ったら重症化しやすいですよ」という新手の「殺し文句」で、禁煙外来を勧めて来たというのに。

人流管理はコミケのベローチェ方式を目指せ

64歳以下の方への新型コロナワクチンの接種券が熊本市でも届き始め、問い合わせの電話が増えています。

当院では接種枠(時間)が限られるため、当面はかかりつけの方を優先して予約を入れることになりそうです。

接種の流れで例年のインフルエンザワクチンと異なるのは、待合室の密集を避けなければならないことです。

なので予約時間を細かく設定して、待合室での密集を避けるように工夫しています。

ところが、とくにご年配の方は早め早めの行動をヨシとされるため、予約時間よりもだいぶ早く来院されます。

ほぼ全員が等しく早く来るのがさいわいですが、ともかく接種の時間が全体に前倒しに傾きます。

クリニックの程度ならまだしも、集団接種会場ともなると、早期来場者のやりくりは大変でしょうね。

熊本城ホールの大規模集団接種でも、来場者の密集のコントロールで苦労しているようでした。

初日の一昨日、予約時間よりも早く来た人を早めに入れたら、予診室前の待合が混雑してしまったとのこと。

そこで昨日は、時間厳守で中待ちに入れたら、今度は外のホールが混雑。予診室前はガラガラになりました。

杓子定規に管理するのではなく、混雑状況を見ながら臨機応変かつ迅速に誘導する、その柔軟性が問われます。

各部署の担当者が連絡を取り合って最適な人の流れを作る、そんな「人流」コントロールが重要なんですね。

東京の大規模接種センターでは、最近は人流コントロールがとても上手くいっているようだと聞きます。

一日の長ってやつでしょうか。「コミケのベローチェだ!」という声も聞かれますが、ちょっと意味不明です。

大規模集団接種に出動しました

熊本城ホールで昨日から行われている新型コロナワクチンの大規模集団接種に、本日、出動して参りました。

被接種者数は1,880人でした。予診医師数は16名。

私は8時間勤務(休憩1時間)、つまり正味7時間で、88人ほどの予診を担当しました。一人平均4,5分です。

しかし実際に3分間以上も時間を要した方は数人で、あとはみな1,2分程度、ほとんどが1分で終わりました。

だって、持病なし、内服薬なし、アレルギー歴なし、体調すこぶる良好の方に、あと何を聞きますか。

というわけで、予診1,2分+休憩3分、という作業を、今日は80回以上も繰り返したわけです。

間違いのない接種ができるよう、被接種者の順路は基本的に、入場から退場まで「一方通行」です。

私が仕事をした「予診室」は入口と出口が異なり、ここを通り抜けなければ次に進めない「関所構造」です。

ところがその予診室を出てから「接種室」までの間に通路があり、接種室には出入口が一つしかないのが問題。

つまりその通路で、接種前の人と接種済の人が混在してウロウロすることになるのです。

こんなことでは、いつか間違えて、1人に2回接種してしまうようなミスが起きるかもしれません。

スタッフが目を光らせて監視してはいますが、人の注意に頼る前に、間違いの起き得ない設計にすべきです。

あと、私は利用しませんでしたが、スタッフ用の休憩室が、マスク外しておしゃべりルームになっていたとか。

大規模集団接種会場クラスターなんてのが起きたら、シャレになりませんよ。

熊本でも、大規模集団接種が始まりました

熊本市でも今日から、新型コロナウイルスワクチンの<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3521.html" target="_blank" title="大規模集団接種">大規模集団接種</a>が始まりました。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3496.html" target="_blank" title="熊本城ホール">熊本城ホール</a>で毎日最大2,400人に接種します。当面は8月1日まで行う予定ですが、たぶん延長するでしょう。

休診日の明日、私も出動する予定です。8時間のお勤め(休憩45分)は、大事な仕事ですから頑張ります。

それよりも、菊陽町の自宅からサクラマチまでの出勤にどのぐらい時間がかかるのか、考えるだに気が重い。

といったことも含めて、集団接種出動記は明日書きますので、お楽しみ(?)に。

ところで、熊本市職員の方など関係者は、熊本城ホールのことを通常は、単に「城ホール」って言いますね。

でも「ジョーホール」と聞くと私はどうしても、「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1596.html" target="_blank" title="ジョホール">ジョホール</a>」を思い出します。マレーシア南部の州です。

このジョホール州の南に、狭いジョホール海峡を隔てて位置する対岸の島が、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-2871.html" target="_blank" title="シンガポール">シンガポール</a>です。

昨年は、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3163.html" target="_blank" title="還暦旅行">還暦旅行</a>でシンガポールなどに行く計画でしたが、叶いませんでした。もちろん今年も無理です。

来年は、どうなるでしょう。旅行できたとしても制限が多く、以前とまったく同じではないかもしれません。

世界中の人々がワクチンを接種して、新型コロナが抑え込めたと思える日が来るのが、本当に待ち遠しい。

年に1回程度、ワクチンの追加接種が必要になるとも言われますが、その程度なら上等です。毎年打ちますよ。

ちょうどインフルエンザワクチンのように、年中行事のように1回接種すりゃいいんでしょう。楽勝。

ていうか、<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3366.html" target="_blank" title="インフルエンザ">インフルエンザ</a>どうなったの。地球上から消えたのか。それともどこかで息を潜めているのか。

マスクや手洗いや3密回避でインフルの流行が抑えられたのであれば、人々が油断し始めたらまた出ますね。

1シーズンまったく流行しなかったので、人々の免疫力も低下しているでしょう。来期は大流行になるのかも。