毎週予約締切方式で、毎週の混雑が約束されています

新型コロナ感染者が増えている中で、しかし並行してワクチンの接種も急ピッチで進めなければなりません。

いま全国で始まっているのは高齢者への優先接種です。各自治体がそれぞれ、予約受付方法を工夫しています。

熊本市では、連休明けの5月6日から予約受付を開始し、実際の接種は5月19日に始まることになっています。

おそらく5月6日には、ネット予約と電話予約が混雑して、予約が取りにくくて苦情が続出することでしょう。

そんななか、熊本市は奇っ怪な「工夫」を打ち出してきて、医療関係者はみな驚きあきれているところです。

ドラえもん風に言うなら「毎週締切、毎週予約チャレンジ方式〜!」。

月〜日の1週間分の予約を、その前の週の月曜日から受け付けるという、1週間単位の予約受付方式です。

この方式によって、どのような事態が予測できるかというと、

(1)予約枠が1週間分だけなので、予約がすぐに埋まり、受付はすぐに締め切られてしまう

(2)ほとんどの対象者が予約できず、翌週に改めて再チャレンジすることになる

(3)翌週も、予約枠が1週間分だけなので、予約がすぐに埋まり、受付はすぐに締め切られてしまう

(4)ほとんどの対象者が予約できず、翌週に改めて再チャレンジすることになる

(以下、繰り返し)

対象者は、毎週予約チャレンジしなければならず、1週間分単位で予約を受け付けるメリットがわかりません。

この方式で混雑を分散できると考えたのなら、考えが浅はかです。このままでは毎週の混雑は必至です。

保健所の方におかれては、早急に、現方式を撤回していただきたい。連休明けにすぐ、取りかかってください。