NHK大河ドラマ『青天を衝け』が、結構面白い。
見てない人のためにネタバレしませんが、今夜の「包帯シーン」なんて、まるで三谷幸喜じゃないですか。
それで思い出すのが、1995年の『八代将軍吉宗』の包帯シーン。あれはジェームス三木でした。大爆笑です。
そういう、細かい「おふざけ」が私にはツボです。
ハリウッド映画を観ていても、ハードな場面展開の端々に、笑わせるシーンが必ず入っています。
シリアス100%では疲れます。ときどき力が抜けるからこそ、次のシーンが思いっきり緊迫するんです。
なんにでも、緩急、メリハリが必要です。適度な休憩があるから、その次に力を発揮できる。
ところが昨年来の新型コロナ政策は、無計画にダラダラ続く、そのばしのぎの連続。先行きも見通せない。
史実に基づく大河ドラマは、結末が分かっているだけに、最後はどうなるんだろうという面白さがありません。
その分、いかに視聴者を引きつけるかという脚本と配役の妙が、ドラマの面白さのの鍵を握ってますよね。
田村正和が好演したドラマ『古畑任三郎』も、犯人が分かっている状態で進行する駆け引きが醍醐味でした。
状況設定も主人公のクセも『刑事コロンボ』によく似ています。たぶんある種オマージュなのでしょう。
両者とも、計算し尽くされた脚本と主演俳優のアクが、その面白さを決定する見本のようなドラマでした。
いま「アク人(アクト)」という言葉を思いつきましたが、蛇足でした。すみません。
でも、ドラマは「本(脚本)」と「人(俳優)」で決まるって事です。コレホント(本人)。また蛇足。