新型コロナワクチンは、インフルエンザワクチンよりも高頻度でやや重い副反応が、どうしても気になります。
一刻も早く接種したい方が予約に殺到する一方で、コロナのワクチンは打ちたくないという方もいます。
日本人における副反応の集計から、頻度の高い副反応の要点をまとめると、こうでしょうか。
(1)局所の痛み・腫れ、頭痛、発熱、倦怠感などが起きる
(2)もっとも症状が出やすいのは接種の翌日
(3)2回目の接種後の方が、1回目よりも副反応が強い
(4)女性や若い人の方が副反応が起きやすい
アナフィラキシーは、日本では数万回の接種に1回起きています。因果関係は不明ですが、死亡例もあります。
ワクチンの接種を控えたい人たちは、痛みや熱ではなく、このような重い副反応が気になるのでしょう。
頻度は少なくても、たとえ因果関係が不明でも、報道によるインパクトは大きく人々に恐怖心を植え付けます。
接種はあくまで任意なので、希望者だけが接種して集団免疫が成立すれば、とりあえずそれでよいのでしょう。
発熱外来を続けている私は職務上必須と思い、ワクチンの接種を受けました。昨日がその2回目でした。
1回目の時は、当日夜から接種部が痛み出して夜中にうずき、翌日は軽くなり、2日後ほとんど消失しました。
さて2回目はどうでしょう。強い痛みや、高熱が出たり強い倦怠感があると診療にも支障を来します。
最悪の体調になる可能性をも考慮して、念のため今日は、あらかじめ休診することに決めたのでした。
しかし蓋を開けてみると、痛みは1回目よりも軽いし熱もない。たぶん、若くないってことでしょう。