新型コロナワクチンの接種だけでも大変だというのに

高齢者への接種だけでも各地でトラブルが相次いでいる新型コロナワクチンですが、まだまだ次があります。

こんな話を書くと鬼が笑うかもしれませんが、私が心配するのは、その次のまた次、一般向け接種のことです。

関係者の総力を結集すれば、おそらく8月前半には、日本中の高齢者への接種がほぼ完了できるでしょう。

すると次は、基礎疾患を有する方への接種ですが、もっとも順調にいって、1クール6週間で終わるとします。

となると、最終かつ最大のグループである一般の方への接種は、早ければ10月初旬から始まることになります。

と、そこまで思い至って気づいたのです。10月といえばインフルエンザワクチンの接種時期じゃないかと。

つまり10月からは、インフルエンザと新型コロナの両方のワクチンを、並行して接種することになるわけです。

予約から接種までの煩雑な作業を両者で同時進行させるのは、混乱を通り越して修羅場の予感さえします。

まず、予約の受付で混乱・混同しないような注意が必要です。ワクチンの発注方法もまるで違います。

新型コロナワクチン接種の前後2週間は、他のワクチンを接種出来ないというルールもネック。

先週どこそこでインフル打ちました、って人には、今日のコロナは打てません、と通告しなければなりません。

接種方法(筋注か皮下注か)も違いますから、同時間帯に両方のワクチンの接種作業をするのは避けたい。

新型コロナは、ワクチンの希釈調整にも手間がかかるし神経も使います。インフルとは別格の煩わしさがある。

両方のワクチン接種のピークが重なるなど、考えただけでもおぞましい。鬼だって泣くと思います。

あ、もしかして、インフルエンザなんてもう、過去の病気なのでワクチン接種は終了?