熊本市でも今日から、一般高齢者向けの新型コロナワクチンの接種が始まりました。
5月6日の争奪戦を乗り越えて電話やネットで予約を勝ち取った4,200人の方々が、まずは最初の接種対象です。
また、当院のように医療機関で独自に予約を受け付けた方への接種も、今日から開始です。
そんな大事なときに、熊本市では2日前から、ワクチンの予約と配送において重大なトラブルが続いています。
(1)医療機関が設定していた予約受入枠を超えて、コールセンターが過剰な予約を受け付けてしまった
(2)医療機関に配送されたワクチンの本数が、必要数に足りないか逆に多すぎるというミスが多発した
いずれも大問題ですが、まず(1)は、コールセンターにおける運用に問題があったようです。
スタッフの管理者権限によって、アラートを無視した操作が行われたと考えられています。
どういうつもりで、医療機関に確かめもせず勝手に予約を上乗せしたのでしょうね。その発想がわかりません。
昨日もチラッと書いた通り、医療機関へのワクチン配送のトラブル(2)は、かなり大規模かつ重大でした。
頼んでもいない本数のワクチンが届いても、医療機関はなんとか工夫して、全部接種しようと頑張ります。
これはもしや、ガースーの差し金か。ワクチンを余計に送り付けて、7月末までに接種を終わらせようという。
この問題を受けて熊本市は、高齢者のワクチン接種予約を、電話・ネットともにいったん終了しました。
熊本市がこれまでやってきたこと、ワクチン関連システムの構築・運営すべてが、稚拙というほかありません。