「二重予約」という問題が出てきました。「NiziU 予約」じゃないですからね。慌てないでください。
新型コロナワクチンの予約が、自治体と国の大規模接種センターの両方で、二重に予約できてしまう問題です。
個人の予約データを国と自治体が共有していないからそうなるわけで、つまり制度設計が間違っているのです。
せっかく予約できても、二重予約では一方をキャンセルしなければ、何かと問題の元です。
普通に考えたら、接種券番号を省庁や自治体間で共有できる仕組みを作っとけばいいじゃん、て話ですよね。
でも、その単純なことさえ実現できてない。どんだけITレベルが低い国なんだろうと思います。
昨年の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3159.html" target="_blank" title="特別定額給付金">特別定額給付金</a>」の時にもそう思ったのに、日本のお役所は学習しないようです。
当院の接種予約枠は、一時期公開していましたが、いまは全面的に非公開です。
かかりつけの方を優先するためですが、一方でかかりつけの方は、コールセンターでも予約が可能です。
そんな人はいないだろうと思いながらも、やろうと思えばできる制度設計には、やはり問題があります。
それに加えていま熊本市内で、新型コロナワクチンの医療機関への配送トラブルが起きています。
申請していた本数よりも多く届く事例があり、追加の接種希望者を、あわてて探す羽目になっているようです。
市の予約システムの不具合か、人為的ミスかもしれませんが、ワクチン廃棄につながりかねない重大問題です。
ワクチンをめぐるこのような問題は、全国各地で起きています。
1年前から分かっていた最重要政策だというのに、被接種者の情報管理法すら、仕上がっていませんでした。