新型コロナワクチンの集団接種で、同じ人に2回接種するミスがあちこちで起きています。
一度接種を済ませた方が、なぜか2回目の注射を受け入れたことにも驚きますが、その方に責任はありません。
想像するにおそらく、不慣れな会場で接種後にウロウロしてたら、流れに乗ってまた注射されたのでしょう。
会場の係員が、接種券や予診票などの確認過程で、その方が接種済だと見抜けなかったことが大問題です。
個別接種とは異なり、集団接種ではどうしても流れ作業で接種が行われてしまうのが、その要因でしょう。
流れ作業というのは効率は良いですが、前後の部署間での連携や作業の一貫性を保ちにくいのが難点です。
誤って生理食塩水を注射するような過誤事案も、あいかわらず起きていますね。
使用済みのバイアルを、誰が、どんな目印を付けて、どこに置くか、そのルールができていたのかどうか。
本日当院にもついに、ファイザーのワクチン「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3422.html" target="_blank" title="コミナティ">コミナティ</a>」が届きました。明後日からの接種分です。
接種のどれぐらい前に室温に戻し、どのような手順で希釈してシリンジに吸引するか、予行演習をしました。
被接種者の動線、吸引後のシリンジや空のバイアルはどうするか、接種作業の流れを確認しました。
作業には厳格なルールを作り、みんなで理解して共有し、絶対に例外を作らないことが重要です。
とは言え、ドタキャンが出たり、シリンジを床に落とすなどの事態も、考えておかなければなりません。
ワクチンはギリギリで準備されているので、それが余っても足りなくなっても、たぶん一大事になります。
けっして慌てる事のないように、万全の準備と落ち着いた気持ちで、接種開始に臨みたいと思います。