全国の自治体が苦心惨憺して、新型コロナワクチン接種の予約受付方法を試行錯誤しています。
熊本市の予約方法も二転三転し、それに伴って各医療機関も自院の予約方法で悩んでいるのが実情です。
当院の予約枠は、公開と非公開の併用から一転して完全非公開とし、実質的にかかりつけ優先にしています。
さらに、ワクチン接種医療機関かどうかも非公表にしたので、今朝の熊日にも掲載されていません。
当院での接種を予約済の方が不安に駆られて電話して来たりもしましたが、大丈夫です。安心してください。
当院がかかりつけ優先、ていうか実質的にかかりつけ専用にしている理由は、以下の通りです。
(1)かかりつけの方だけで、接種枠が8月上旬まで埋まってしまうので、それ以上受け付ける余地が無い
はい。コレがほぼほぼすべてです。たぶん当院が予定している接種枠が少ないので、そうなるのです。
なぜそのように接種枠が少ないのかというと、発熱外来にも時間をさかなければならないからです。
今現在の私の優先順位は、コロナ診断>コロナ予防、なのです。ご存じのように、まだ感染者は多いのです。
(2)かかりつけの方なら、現病歴・既往歴・生活歴・アレルギー歴・内服薬を、すべて把握できている
これも重要なことです。抗凝固治療とかβブロッカーの内服など、接種前に知っておきたい薬があります。
現に当院かかりつけの方には、βブロッカーを接種前に休薬するなどの指示を行っています。
もしも病歴も何も知らない見ず知らずの人が接種に来たら、どれだけ問診に時間がかかるんだろうと思います。
(3)予約受付に際しての本人確認や、接種券番号や住所・電話番号等の確認などの事務手続も容易
初診じゃないので電子カルテへの入力も簡単。なじみの方だと、こういうところが有利ですね。
もちろん、かかりつけの方の接種にめどが付いたら、できるだけ多くの希望者に接種を行うつもりです。
しかしまずは、毎月定期的に当院を受診されている方へのワクチン接種に励みますので、ご了承ください。