ドタキャンで余ったワクチンは、誰に打ってもいい

どこやらの町長やら教育長が、本来の優先接種対象ではないのに新型コロナワクチンの接種を受けた問題。

キャンセル分を接種したり、医療従事者であるとの拡大解釈で恣意的に接種したケースもあるようです。

このようなセコい抜け駆け接種に対して、国民世論はおおむね批判的です。ま、その気持ちはわかります。

しかし、優先順位第1位の医療従事者だって、接種対象選定は「自己申告」で、その実態は少々グレーです。

私の1回目の接種よりもずっと早く接種を済ませた、大病院の出入り業者の方々なんて、何人も知ってます。

実際にコロナ診療を行っている人は当然ですが、単に病院勤務というだけで優先対象にしてきたのが現実です。

急なキャンセルが出た時にその余ったワクチンを誰に打つかも、接種現場の判断に任せれば良いのです。

もちろん、キャンセル待ちの接種対象には、あらかじめ一定のルールを作っておくことがが必要です。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3503.html" target="_blank" title="熊本市では">熊本市では</a>、(1)医療従事者→(2)かかりつけの高齢者→3)コールセンター→(4)周辺の誰か、の順です。

希釈して常温にしたワクチンは長持ちしないので、時間的制約から、(4)になる可能性もあるでしょう。

キャンセル待ちの接種対象者を探す時間的余裕が無ければ、もう誰に打ったっていいでしょう。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3479.html" target="_blank" title="かつて河野担当相">かつて河野担当相</a>は、「余ったワクチンは高齢者でなくても、他県の方に打っても構わない」と述べました。

ところが今日の河野氏は「(首長らには)説明責任を果たしていただきたい」とトーンダウン。

世論とメディアに流されて、私から見れば正論(拍手喝采モノ)だった持論を封印してしまったわけです。

この人(河野氏)は、閣外にいた頃は威勢が良かったんですが、入閣してから大人しくなっちゃいましたね。