熊本市の新型コロナワクチンの予約方法が、抜本的に変わりました。
毎週必ず大混乱を招く仕様の「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3497.html" target="_blank" title="毎週予約締切方式">毎週予約締切方式</a>」は、ついに取りやめです。賢明な決断といえるでしょう。
新たな予約方式の要点は、
(1)1週間ずつ締め切るという「愚策」を中止し、5/24〜7/4の6週間を予約期間とした
(2)その前半3週間と後半3週間を、それぞれ1回目と2回目の予約専用とし、2回分の予約を取りやすくした
(3)次の予約受付日(5/17)を85歳以上の方専用、翌5/18は80歳以上の方専用とする、分散予約を採用した
(4)コールセンターがフリーダイヤルになり、受付時間も長くなった
遅きに失したと非難を浴びたとしても、過ちては改むるに憚ること勿れです。きっと良い方向に進むでしょう。
にしても、私の心配は、次回予約受付開始日5/17に予想される混乱です。すなわち、
・分散予約が「お願い」ベースなら、ごり押しする市民も現れる
・予約方法の変更など知らん、いつ変えた、オレは聞いとらん
・医療機関への電話殺到
多くの自治体が、80歳以上の方の予約から開始するという、年齢制限による予約分散策を採っています。
特定の年齢層(超高齢層)にだけ「接種券」を送付する方式であれば、無用の混乱も防げます。
ただし横浜市のような大都市は、それでもアクセスが集中して予約受付を中止する騒ぎになりました。
人口規模はだいぶ異なりますが、横浜市の混乱を見たので、熊本市は85歳以上からにしたのかもしれません。
とは言え、すでに接種券を全ての高齢者に送付してしまった熊本市の混乱は、今後も避けられないでしょう。
先見の明が無かったというほかありません。
こういったことは本来、自治体任せにせず、優秀な厚労省の官僚が考えておくべきことなんですけどね。