感染急拡大の中で、ワクチン問い合わせ多数

熊本県で111人なら、熊本市でも82人と、いずれも過去最多の新規感染者数が出てしまいました。

当院の発熱外来においても、これまで以上に慎重に診療しなければ、院内感染の危険がある雰囲気です。

そのため、申し訳ありませんが、風邪症状の方をコロナを見る目で診療することを、ご了承ください。

「マスクを着け、手はこまめに消毒して、十分注意してますからコロナじゃないです。風邪だと思います」

過去1年間に何十回も聞いてきたセリフですが、その認識は、改めてください。

コロナも風邪も、ウイルス感染です。コロナの予防が完璧であれば、風邪に罹るはずがありません。

風邪に罹った時点で、ウイルス感染を防ぎ切れていなかったことを自覚しなければなりません。

そしてまた、その「風邪症状」が、新型コロナの症状ではないという保証もありません。

だから当院では、風邪症状の方にはできるだけ、コロナの検査をオススメしているのです。

実際、半信半疑で検査を受けた軽症者の中から、抗原検査やPCR検査の陽性が出たりします。

なかには陽性であることに納得しかねて、保健所の疫学調査にあまり協力的ではない方もいると聞きます。

熊本で感染が急拡大しているいま、当院の明日の発熱外来は、大型連休中のそれを凌ぐものになるでしょう。

そんな中で今日も、多分明日も、ワクチンの接種を希望する多くの方から、問い合わせの電話が入るのです。

感染が拡大する中でのワクチン接種という、最悪の予想が的中しそうな雰囲気です。

こんな事にならないために、ワクチン接種の前までには、感染をしっかりと抑え込むはずだったんですけどね。