感染者激増、ワクチン急げ

4都府県の緊急事態宣言の延長が決定し、さらに愛知県と福岡県も対象地域に追加されることになりました。

隣県の福岡を見てヒヤヒヤしてきましたが、しかしもうそれどころじゃない。熊本の新規感染者が100人です。

ところが熊本では、高齢者へのワクチン接種の、予約受付が昨日始まったばかり。接種は5/19からです。

毎週2,3%の高齢者が接種できるようですが、3週間で10%、次の3週間は2回目の接種に充てられます。

いまのペースでは、6週間で10%の方にしか接種できず、全員の接種には60週間、1年以上かかる計算です。

もちろん、ワクチンの供給量が増えたら、接種ペースはドンドン上がっていくことでょう。

当院も今日、当初予定よりも少しだけ予約受入枠を増やすための手続をしましたが、これが面倒くさい。

保健所等関係各所への電話連絡を行った後に、報告資料(Excelファイル)の再提出が必要でした。

ワクチン1バイアルから6人に接種するため、医療機関の予約者数は毎日、6の倍数でなければなりません。

その条件がネックとなり、ちょっとだけ増枠・減枠することが、なかなか難しいのです。

さらに、実際に接種が始まると、体調不良等でキャンセルが出てくるのが恐怖です。

キャンセルが出たら、余ったワクチンを誰かに接種しなければなりません。その優先順位は、

(1)医療機関の職員で未接種の者や、かかりつけ患者の優先接種対象者から探す

(2)コールセンターに連絡して、キャンセル待ちリストから見つけてもらう

(3)その日の受診者の中から対象者を探す

(4)優先接種対象者でなくてもいいから、なんとか接種する

ひとたびキャンセルした人が、次にいつ接種できるのか。1,2カ月待ちは必至でしょう。

コロナ感染者が増えている現状で、頼みのワクチンが接種できないのは、あまりにも残念なことです。

それは困るので、体調不良を隠して接種する方が出てくるかもしれません。

発熱外来とワクチン接種の両方を最大スピードでこなさなければならない時期が、もうすぐ来ます。