新型コロナワクチンの接種の予診票とクーポンなどが、熊本市でも65歳以上の方に届き始めています。
それに伴って当院でも、「予約」の電話が鳴り始めました。
「5月6日(木)正午から予約受付を開始」と、市のホームページや市政だよりに記載されているのに、です。
一刻も早く、ワクチンを接種したい。そう思う気持ちはわかります。
でもその方たちを責められません。予診票に同封されていた案内状には、予約開始日の記載がないからです。
なので予診票とクーポンと案内状が届いたら、そりゃとりあえず、医療機関に電話をかけるでしょう。
予約は、新型コロナワクチンコールセンターか、接種予約受付サイトから、ということになっています。
ただし「お近くのかかりつけの病院または診療所で予約受付を行っている場合もあります」とも書かれてます。
その記載を頼りに、当院などに電話して来られるのでしょうけど、表向きはまだ、予約は受け付けられません。
とは言え当院では、かかりつけの方に限って、「仮予約」と称して接種枠の確保は行ってます。
問い合わせの都度、仮予約でもしておかないと、5月6日から一斉に予約受付をしたのでは混乱するからです。
熊本市はしかし、5月6日までは医療機関が個別に(勝手に)予約受付をしないでくれと、申し入れてきました。
たとえ受付開始日に予約集中によるトラブルが予測されたとしても、公平の方が大事だと考えているようです。
ワクチンの供給が少ない現状で予約時の混乱を回避するためには、まず、公平へのこだわりを捨てるべきです。