ネット予約と電話予約を併用する場合の注意点

新潟県津南町の高齢者向け新型コロナワクチンの予約受付で、電話申し込みを一件も受理できなかった件。

午前0時からネットで、午前10時から電話での受付を開始したと言いますから、そりゃそうなるでしょう。

ネットと電話を併用する場合、ネット予約の方を先行させると、このような結果を招くのは当然のことです。

<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-1845.html" target="_blank" title="医療機関の診療予約">医療機関の診療予約</a>を受け付ける場合でも、同様の注意が必要です。

当院では、電話予約用にいくつか枠をとっておき、残りの枠の範囲内でネット予約を受け付けています。

そうすれば、朝8時からのネット予約で午前中の枠が埋まったとしても、電話予約用の枠は残るわけです。

次いで8時半から電話予約の受付を始めます。予約者には、電話受付用に取っておいた枠をあてがいます。

他の医療機関では、ネットよりも電話予約の方を先行させる方式のところも多いようです。

順番取りとしてはシンプルですが、朝の電話が混み合って繋がりにくいと、不公平を生じることが問題です。

なので当院では公平なネット予約を先行させ、ネットが不得意な人向けに電話用の枠も確保しているわけです。

津南町もおそらく、電話受付の混乱を減らそうとネットを先行させたのでしょうが、むしろ混乱を招きました。

ネットと電話を併用するなら、それぞれを別枠で受け付けるような工夫が必要だったのかもしれません。

どの自治体がどんなやり方をもってしても、新型コロナワクチンの予約に際して混乱はさけられません。

なぜなら、ワクチンの供給数があまりにも少ないからです。問題は結局ここに行き着きます。

どんな方法なら混乱が最小限か、国が具体的には何もしてくれないので、自治体が智恵を絞る必要があります。