新型コロナワクチンの高齢者向け優先接種が、今日から全国で(ただし、その一部地域で)始まりました。
ワクチンの供給量が当初はとても限られるので、予約の受付方法と具体的な接種順は自治体任せです。
先着順の予約受付での混乱が先日報じられた八王子市は、大騒ぎした割に今日の接種者はわずか248人でした。
東京都内で今日から高齢者への接種が始まったのは、八王子市と世田谷区だけというのも驚きます。
多くの自治体は、少ないワクチンを誰から順に接種すべきか、なかなか決めきれないのかもしれません。
まとまった量のワクチンを確保してから接種を開始した方が、ある意味公平な割り振りができるでしょう。
しかしその考え方では、対象者へは1日でも早く接種をするという本来の目的には反します。
そんな中で熊本市では、本日61人の高齢者に接種が行われたそうです。これは予想外に早い動きですね。
熊本市は、接種を効率的に行う観点から、高齢者施設入所者及び従事者から接種を実施する方針です。
なかでも透析施設に併設した施設を最優先とし、次に入所者及び従事者数が多い施設から実施するとのこと。
限られたワクチンを混乱なく接種する手段として、熊本市のやり方はなかなか賢明かもしれません。
一方で、そんな報道を見てヤキモキしているのは、高齢者施設に入所していない一般の高齢者の方々でしょう。
自分はいつ接種できるのかと私もよく尋ねられますが、高齢者への接種券の発送は今月下旬になるようです。
ただし、その後の具体的な予約方法(予約サイトの利用法など)が、いまひとつ固まってないみたいですね。
当院も、一般向けの接種医療機関として登録していますが、ワクチンの配分時期や配分量の連絡はまだです。
具体的な予約がまったく動き出していないので、私自身、当事者としての実感がまったく湧きません。