高校の「地理A」と「地理B」が統合されて「地理総合」が新設され、地理が必履修科目に返り咲きます。
A+Bだけど「地理AB」じゃない。じゃあ単なる「地理」でいいのに「地理総合」とはコレいかに。
と思ったのですが、「地理総合」で学んだ後に、さらに深い学習を行う「地理探求」も設置されるようですね。
同様に歴史は、必履修科目「歴史総合」に加えて、「日本史探究」と「世界史探究」が設置されます。
さすがに地理は、「日本地理探求」と「世界地理探求」に分けられなかったようですね。それは良かった。
私は地理も日本史も世界史も履修しましたが、地理がいちばん手こずった思い出があります。
時間の流れという縦軸が存在する「歴史」とは異なり、軸もなく果てしなく広がる「地理」は苦手でした。
実生活では、初めての土地に旅行するときに、国内でも海外でも、旅先の地理や歴史を少し予習しますよね。
まずは場所。隣接地域との位置関係。そこに至る交通手段。そして地形や自然などのブラタモリ的アプローチ。
それらの、地理的予習に次いで歴史、さらに産業や文化・娯楽までおさらいしてから、旅行に出発します。
で、家に帰ったらこんどは写真と動画の整理。こまめな方ならデジタルアルバムまで作ったりするでしょう。
考えてみると旅行って、地理と歴史の予習と実践と復習なんですね。だから記憶には強く定着する。
一方で学校の授業は、実戦を伴わないからイメージしにくいし定着しにくい。それでも無理くり暗記する。
歴史文学やドラマや紀行番組が、勉強の助けになるんでしょうけど、私は高校時代にはあまり見ませんでした。
受験が終わって大人になってから、俄然、地理や歴史が好きになったのは、まったく皮肉な話です。