「熊本市ハザードマップ」が、クリニックに今日届きました。
コロナ禍のさ中、なぜ今なのか。熊本地震から5年、東日本大震災から10年の節目だからでしょうかね。
市のサイトを見ると3月5日付で、「ハザードマップを令和3年3月中に全戸配布します」とありました。
コロナで市役所も忙しいでしょうに、恐れ入ります。
その大きな冊子をパッと開くとちょうど、「布田川・日奈久断層帯地震」のマップが目に付きました。
この断層こそまさしく、あの熊本地震を引き起こした断層じゃないですか。久しぶりにその文字を見ましたね。
なんとマップは、平成23年3月作成。熊本地震よりも前、たぶん東日本大震災の直後に作られたようです。
ほほう。熊本地震よりも5年も前にはすでに、あの断層は危険視されていたというわけですか。
ところがよく見ると、マップの上には「今後30年以内の地震発生確率 ほぼ0%〜6%」とある。ありゃりゃ。
せっかくマップで「ココが危険」と言いながら、「でも地震は起きませんけどね」と付け足してるのと同じ。
熊本で巨大地震が起きることなんてほとんど想定させない、むしろ油断しそうな数値じゃないですか。
どうして地震後にマップを修正しなかったのでしょう。しかも今になってそのまま配るとは大胆ですね。
でもその「ほぼ0%〜6%」を見ていると、天災って予測するのが難しいんだなと、改めて思いました。
想定不足を反省する意味で敢えて残した、他山の石としての「ほぼ0%」表示なのかもしれません。