「新型コロナワクチンについて皆さまに知ってほしいこと」
このようなタイトルの2ページのパンフレットを、首相官邸と厚労省が先週からサイトに掲示しています。
そこに記載された7つの項目をご紹介しつつ、ついでに厚労省に言いたいことなどを併記しておきます。
(1)「新型コロナワクチンは、発症を防ぐ効果が認められています」
2回接種の有効率が95%だと。そう書くならば、「1回接種でもOK」なんて妙なことは言いっこナシですよ。
それでなくても未知の部分があるワクチンですから、ともかく最初は、治験通りに接種することです。
(2)「新型コロナワクチンは(略)医療機関の負担を減らすための重要な手段にもなります」
重症者や死亡者を減らすと書くのはいいけど、医療機関云々は余計。まるで病院のためのワクチンに聞こえる。
(3)「どんなワクチンでも、副反応が起こる可能性があります」
HPVワクチンの副反応騒ぎを真に受けて、定期接種を事実上中止しておきながら、どの口がそう言いますか。
(4)「新型コロナワクチンの承認後も、継続的に安全性を確認します」
何が起きても、メディアが騒いでも、冷静に、客観的に、科学的に評価することを忘れないでくださいね。
(5)「新型コロナワクチンの接種には、優先順位があります」
接種現場としては、「基礎疾患を有する方」かどうかの確認で混乱しそうな予感。ま、だいぶ先の話ですが。
(6)「新型コロナワクチンは、誰もが全額公費(無料)で受けることができるようにします」
ついでに、高齢者への肺炎球菌ワクチンの接種も無料にすればいいのに。コロナの二次感染予防にもなります。
(7)「ワクチンについて、正しく知ったうえで、判断しましょう」
「ワクチン接種のメリットが、副反応といったデメリットよりも大きいことを確認しています」だと。
新型コロナワクチンよりもずっと厳密な治験を終えて、すでに世界中で接種されているのがHPVワクチンです。
無事コロナが終わったら、次は真面目に、HPVワクチンの接種を推進すべきでしょう。