接種後のアナフィラキシーには、ビビらないこと

米国CDCは、1カ月間に接種された新型コロナワクチンの、「接種後の健康への影響」を報告しました。

それによると、約1,380万回の接種後に、死亡した人が113人、アナフィラキシーは62件あったとのこと。

この数値を見て、アナフィラキシーどころか、死ぬ人が多いじゃん、ヤバくね?、と思う人もいるでしょうか。

死因を分析した結果、ワクチンとの「因果関係」はないことが判明しているので、そこは安心してください。

つまり、ワクチンを接種したあとで、たまたま別の原因(持病?)で亡くなったと、そういうことでしょう。

しかし、「前後関係」があるだけで関連性もあるかのような報道をしてきたのが、日本のメディアです。

例えばHPVワクチンは、ワクチン接種後に起きた異常な事象の映像を、テレビが繰り返し報じ続けました。

そこに因果関係があるかどうかの検証など無く、前後関係だけを強調して誤った情報を植えつける手法です。

ついには厚労省までが及び腰になり、積極的勧奨を中止してしまいました。それからもうじき8年になります。

この「失われた8年間 (以上?)」のせいで、将来何万人が子宮頸がんで死ぬのかと思うと、残念でなりません。

新型コロナワクチン接種後のアナフィラキシー発生率は、冒頭のCDC報告では100万回あたり約4.5件です。

日本でもその発生率なら、3月には毎週2,3人程度、アナフィラキシーが出てくることになります。

副反応騒ぎにすぐビビる厚労省が、新型コロナワクチンの接種を完遂できるのか、正直なところ私は不安です。

メディアの非科学的な扇情報道に惑わされず、あくまで科学的に、粛々と接種を進めてほしいものです。