データのクラウド保存は万全ではありません

久々に、データを「紛失」してしまった話。

新型コロナの診療やワクチンがらみで、国や県や市や医師会などから、毎日のように文書が届きます。

ほとんどがFAXかメールです。すべてPDF化します。封書で来た書類なら、スキャンしてPDF化です。

そのPDFファイルを私は、以下の3つの形態で同時保存しています。

(1)Evernoteに格納、(2)パソコン内にフォルダ分けして保管、(3)印刷して紙ベースでもファイル

結局、印刷もするんですよね。決定通知書等の原本も含め、紙ベースのファイリングはまだ、必須なのです。

Evernoteは、検索性と閲覧性と柔軟性にすぐれているので、文書は基本的に全部、ココに入れます。

しかし、Evernoteに不具合が起きた場合を考慮して、PDFファイル自体もパソコンに保管しておきたいもの。

計4台のMacがDropboxで同期しているので、PDFファイルも4カ所で同時保存されることになります。

さらに各Macは、それぞれが外付HDDにTime Machineで自動バックアップされるという、念の入れようです。

このような、二重三重四重のバックアップ体制をとっていたはずなのに、魔が差すってことがあるんです。

とある、よく使うファイルを、ためしにMacの「iCloud Drive」だけで運用していたんです。ほんのためしに。

問題はそれが、ローカル(Mac)にはデータを保存せず、クラウドにのみファイルが存在する仕組みだってこと。

そのファイルをうっかり削除・上書きしてしまい、標準的な方法ではどうしても復元できなくなりました。

これがローカルにも保存されていれば、データの復元なんて、なんとでもできたんですけどね。

クラウドを唯一の保管場所にするストレージシステムは、人間の「うっかり」に対する配慮を欠いてます。

そんなわけで今後も、EvernoteとDropboxとTime Machineと紙ファイルの併用体制は続くのです。