「麒麟」は結局、来たんですか?

女優の交代とコロナ禍に翻弄されたNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(全44回)は、今日が最終回でした。

そのクライマックスシーンはもちろん「本能寺の変」です。明智光秀が主人公なら、そうなるでしょう。

でも織田信長を描いた1992年の大河ドラマ『信長 KING OF ZIPANGU』も当然、最終回は本能寺の変でした。

二人の死亡日は11日以上異なりますが、歴史の大きな流れの中では、ほぼ同時期に没したような形です。

光秀の「三日天下」や、山崎の戦いで敗走したその姿には、もう描くべき点がないということなのでしょう。

さ〜て、来週の大河さんは〜?、というと『青天を衝け』が始まりますか。描かれるのは、渋沢栄一。

放送回数は未定とのことですが、年内に終わらせるなら、多くても46回ですね。

来年(2022年)の『鎌倉殿の13人』の、1月スタートの予定まではずらさないでしょう(個人の憶測です)。

ちなみに2023年は『どうする家康』。渋沢さんには申し訳ないですが、来年と再来年がすごく楽しみです。

いやいや、そんなことを言ってはいけません。『青天を衝け』は幕末から始まりますから、期待はしています。

ただ、近現代モノの大河はどうも、面白くない思い出が多々あって…

思うに、時代が新しくなるほど、記録が豊富で正確なので、面白く脚色する余地が少ないんじゃなかろうか。

これが戦国時代あたりだと、歴史上の人物などどうにでも描けるような、良い意味での情報不足がある。

ただし古代までさかのぼってしまうと、情報がなさ過ぎて、1年もたせるのは難しいのかもしれません。

かつてNHKが放送した「古代史ドラマスペシャル」は、私はとても好きだったし評価しています。

『聖徳太子』『大化改新』『大仏開眼』の3作品ですが、それぞれがわずか2話構成でした。

そこら辺の時代を少し長くつなげて、古代史群像劇みたいな大河ドラマって、どうですかね。

激しい内乱やクーデターなら、戦国時代にも引けを取らないと思いますけど。