緊急事態宣言下にクラブをハシゴせず

菅首相の疲弊ぶりが痛々しくて見てられませんが、そんな中、与党の評判をさらに落とす人もいます。

緊急事態宣言再発令中に、あろうことか銀座のクラブをハシゴしていた、自民党の松本国対委員長代理です。

有権者の陳情を聞くためで、飲酒は午後7時まで、1人だけで行ったから大丈夫。そんな言い訳をしています。

あのね、たとえ1人で行っても、飲酒・飲食しなくても、マスクして相手と2メートル離れていても、ダメ。

残念ながら、事実がどうだったかは、いま問題ではないのです。

わざわざ、この大事な時期に、夜、飲食店をハシゴした、あなたのその軽率な行為そのものが問題なのです。

人に疑われるようなことをやった後で、疑われるようなことはしておりません、と抗弁しても手遅れです。

「李下に冠を正さず」って言葉を知らないのですか。

いま批判されているのは、あなたの行動の中身ではなく、あなたのその思慮の無さなのですよ。

この故事成語を逆手に使って、疑われた悪事を誤解にしてしまおうという詭弁に用いる人もいます。

安倍前首相がモリカケ問題で批判を浴びた際、自分や妻の友人が関わっているので疑惑は当然だと述べました。

さらに「李下に冠を正さずとの言葉をしっかり胸に刻んで、慎重に政権運営に当たっていきたい」とも。

これは誤解を招いてしまった「不徳」を詫びることに終始するという、安倍氏得意の戦術なのでした。