大流行のままではワクチンの接種は難しい

新型コロナワクチンの接種準備として、先週3つの調査が行われ、回答しました。

(1)医療従事者等への優先接種対象者の調査(県・薬務衛生課)

(2)医療従事者等への接種施設申出調査(県・同)

(3)一般向けのワクチン接種に関する調査(市・感染症対策課)

医療従事者向けの接種は、誰が誰にどのように接種するのか、県が取り仕切っています。

このうち(2)は、「あなたは接種を実施してくれますか、接種を受けるだけですか」みたいな調査です。

おそらく4月以降になりそうな、高齢者やその他の一般の方への接種は、市町村が体制整備を行っています。

ファイザー製ワクチンの接種を多数行う施設(「基本型接種施設」)には、超低温冷凍庫の設置が必要です。

一方で当院は、解凍後のワクチンを分担して接種する「サテライト型接種施設」として申請をしました。

副反応対策と同時に3密対策も必要で、問診・接種・観察のために広いスペースを確保しなければなりません。

一般診療と並行して行うわけにはいかず、まして、発熱外来の時間帯とは十分な分離が必要です。

もしも高齢者や一般向けの接種を行う時期に、発熱外来も大忙しという状況だと、接種の進捗も危ぶまれます。

たとえ一時的にでも、流行が収束して発熱外来が不要になったところで、接種に集中したいものです。

もちろん、流行が続いていても、なんとか工夫して接種は進めていくしかありませんけどね。