大学入学共通テストで、試験中に鼻を覆わないマスク装着で指示に従わなかった受験生が、失格となりました。
試験中もその後も、周囲にかなり迷惑を掛けたお困り中年(49歳)だったようで、結局、逮捕されました。
「常にマスクを正しく着用してください」とセンターは指示していたそうですが、では正しい装着とはなにか。
サージカルマスクと比べたら、ウレタンマスクや薄い布マスクはそれ自体、「正しい装着」とは思えません。
その反対に、人の鼻からの呼気によるウイルス拡散が本当に問題になるのか、少々疑問ではあります。
しかしそうだとしても、いま、鼻出しマスクの正当性を主張するのは、協調性・公共性に欠ける考え方です。
李下に冠を正さずの気持ちで、疑われることはやらない、紛らわしい自己主張をしない、その態度が肝要です。
残念ながらこの「受験生」は、受験よりも自己主張の方が大事だったと見えます。
試験監督の指示を拒否した以上、途中で妥協したのでは自分の主張を否定することになると考えたのか。
振り上げた拳を降ろすタイミングを逸して、めんどうくせえオジサンになってしまいました。
この件に関して、次のような擁護的な発言(ツイート)をしている人物(34歳)がいます。
「40代の受験生を差別する必要もない(略)何歳になっても新しいことを学んでみたいと思うのは素晴らしい」
この人物こそ誰あろう、マスク装着を拒んで飛行機を着陸させた、いわゆる「<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-3263.html" target="_blank" title="マスク拒否おじさん">マスク拒否おじさん</a>」です。
残念ながら彼もその後の行動に問題があったようでで、今日このツイートの直後に逮捕されました。
2人とも、何を主張してもかまいませんが、実力行使は暴力です。言論を重んじる人間の行為ではありません。