新型コロナワクチンの接種計画が、いよいよ具体化してきました

新型コロナウイルスのワクチンの日本国内での接種について、この数日でにわかに動きが起きています。

ワクチンは、国が指示して、都道府県がとりまとめ、医師会が協力して、市町村が実施することになります。

早ければ2月下旬から約3カ月間かけて、まず「優先接種」が行われる計画です。

その対象者は、2〜3月は医療従事者、4月に高齢者、5月は基礎疾患保有者、という順序が設定されています。

次いで、一般市民への接種が、6〜8月に行われることになりそうです。

ファイザーのワクチンは、–75℃で保管し、保冷Box+ドライアイスの保冷では10日間が限度とのこと。

最小流通単位が195バイアル(975接種分)なので、10日で一気に975回の接種をしなければなりません。

これを単独の医療機関でこなすのが難しければ、複数の医療機関でチームを組んで接種を行う作戦になります。

接種後にアレルギー反応が起きないかなど厳密な観察を行う必要もあり、接種にはかなり手間がかかります。

日本人にはなじみの薄い「筋肉注射」が、接種者にも被接種者にも、余計なストレスになるかもしれません。

折しもこの2日ぐらいの間に、ワクチンの「接種」と「被接種」を問う、2つの調査FAXが届きました。

(1)あなたの医療機関でワクチンを接種してもらえますか

(2)あなたの医療機関でワクチンの接種を希望するのは何人ですか

接種されたけりゃ接種しろというわけです。ええ、もちろん協力はしたいですが、よく吟味しなければね。

新興感染症の流行中に新ワクチンを接種するって、ちょうど<a href="http://tsuruhara9linic.blog116.fc2.com/blog-entry-46.html" target="_blank" title="新型インフルエンザの時">新型インフルエンザの時</a>を思い出します。

あの時は、優先接種の運用で失敗しましたよね。さてこんどは、どうなりますやら。